2-2 Claude Code で LP を生成する手順
無料Claude Code に設計図を渡してランディングページの HTML / CSS を AI 自動生成します。一発で形にする指示の出し方と、生成結果がイマイチだったときに修正を依頼するコツを学びます。
このレッスンで身につくこと
このレッスンは、2-1 で設計したラフを 実際の HTML / CSS ファイルとして Claude Code に生成させる ためのものです。デザインを磨くのは 2-3 に任せて、ここでは「最初の 1 回でどこまで形にできるか」「うまく作れなかったときどう修正を頼むか」に集中します。
このレッスンのゴール
- 1 つのプロンプトで トップから下まで通った LP を生成できる
- 生成された
index.htmlを ブラウザで開いて確認 できる - 画像が用意できなくても ダミー画像で詰まらずに進められる
- 思ったものと違う出力が出たとき、部分だけ修正を頼める
- スマホ表示 が壊れていないか自分で確認できる
所要時間 — 約 20 分(指示を出して待つ時間が半分くらいです) 前提 — 2-1 でラフ構成(誰向け / 何を伝える / どこに CTA)を整理済み
最初の指示を出す — 架空のカフェ「CAFE BLUE」
ここでは練習用に、架空のカフェ「CAFE BLUE」の LP を作ります。自分のビジネスで作る場合も、考え方は同じです。テンプレート として真似してください。
作業フォルダに入ってから claude を起動します。
cd ~/Documents/my-website
claude> プロンプトが出たら、いよいよ最初の指示です。1 回で全部書く のがコツです。途中で「あ、あれも追加して」と継ぎ足すと、Claude Code の頭の中の設計図と食い違って、後半のセクションだけ浮いた仕上がりになります。
> 架空のカフェ「CAFE BLUE」のランディングページを作って。
目的 — 近所の人にお店を知ってもらい、来店してもらう
ターゲット — 30〜40代、カフェでゆっくり過ごしたい人
構成(上から順番に)
1. ヒーロー — 大きな背景画像 +「最高の一杯を、あなたに」+ CTA ボタン
2. お店の特徴 — 3カラム(こだわりの豆 / 手作りスイーツ / 落ち着く空間)
3. メニュー — コーヒー ¥500、ラテ ¥600、カプチーノ ¥700、季節のケーキ ¥450
4. アクセス — 東京都渋谷区(ダミー住所)、Google Maps 風の埋め込み枠
5. フッター — 営業時間 9:00〜18:00、定休日 水曜、Instagram / X リンク
デザイン
- 落ち着いたブラウン基調、白背景、アクセントは深い緑
- 角丸ボタン、ふんわり影、上品な余白
- 見出しは少しだけセリフ系で温かみを出す
技術要件
- HTML + Tailwind CSS(CDN 経由)の 1 ファイル構成
- レスポンシブ対応(スマホ・タブレット・PC)
- ファイル名は index.html
- 画像は Unsplash の URL を使うか、なければ placeholder で OK「目的」「ターゲット」「構成」「デザイン」「技術要件」 の 5 つのブロックを書くのがポイントです。これだけで、Claude Code は「誰向けの、どんなトーンの、どんな技術スタックの」サイトを作ればいいか迷わずに済みます。
最初の指示は 長くて OK です。むしろ短い指示の方が、結果がブレて何度もやり直すハメになります。「Claude Code への指示は、外注先への発注書」 くらいのつもりで書きましょう。
プロンプトの構造 — なぜこの 5 ブロックなのか
このプロンプトは、なんとなく長く書いているわけではありません。項目ごとに役割 があります。
| ブロック | これがあると何が変わるか |
|---|---|
| 目的 | Claude が「コンバージョン重視」か「情報提供重視」か判断できる |
| ターゲット | フォントサイズ、色のトーン、文章の固さがブレなくなる |
| 構成 | セクションの並び順が 意図通り になる(CTA が下に埋もれない) |
| デザイン | 色とトーンで指示する。具体的なカラーコードを書いてもいい |
| 技術要件 | 1 ファイル / 複数ファイル、フレームワークの有無を 最初に 決める |
特に 技術要件 を書き忘れると、Claude Code は「最近流行ってる Next.js で作っておこう」のように 勝手に重い構成を選ぶ ことがあります。今回は 「HTML + Tailwind CDN の 1 ファイル」 と明示することで、ファイルマネージャで開けばすぐ表示できる 最軽量の構成 を強制しています。
生成された中身を見る — Claude Code に説明させる
指示を投げると、Claude Code は プロジェクトの構成案 を返してきます。
作成するファイル
- index.html ... LP 本体(HTML + Tailwind CDN)
- README.md ... プレビュー方法のメモ
画像は Unsplash の以下を使用
- ヒーロー https://images.unsplash.com/photo-1495474472287-...
- 豆 https://images.unsplash.com/photo-1559056199-641a0...
- スイーツ https://images.unsplash.com/photo-1551024506-0bccd...
進めてよいですか? (y/n)ここで ==y を押す と、実際にファイルが作られます。所要時間は 30 秒〜1 分== です。完成したら、その場で次のように頼んでみてください。
> いま作った index.html の中身をセクションごとに、何行目から何行目で
> 何を表示してるか教えてClaude Code は次のように返してきます。
- 1〜15 行 : <head> / Tailwind CDN 読み込み / Google Fonts
- 16〜45 行 : ヒーローセクション(背景画像 + 中央寄せタイトル + CTA)
- 46〜80 行 : 特徴セクション(3カラム、grid-cols-3、md:grid-cols-1)
- 81〜120 行 : メニューセクション(カード型)
- 121〜150 行 : アクセスセクション(住所 + iframe 風ダミー)
- 151〜末尾 : フッター(営業時間 + SNS リンク + コピーライト)「中身を読まずに、Claude に説明させる」 のが、コードを書かない人の最強テクニックです。後で「メニューセクションだけ直して」と頼むときに、Claude が どこを触ればいいか 自分で分かっている状態になります。
ブラウザでプレビューする方法
ファイルが揃ったら、ブラウザで開いて確認します。一番簡単なのは ダブルクリック です。
Mac の場合は次の通りです。
open index.htmlWindows の場合は次の通りです。
start index.htmlエクスプローラーや Finder で index.html を ダブルクリック しても OK です。デフォルトのブラウザ(Chrome / Edge / Safari)でページが開きます。
ローカルサーバーで開く(推奨)
実は、file:// で開くと一部の機能(fetch、外部 JSON 読み込み等)が動かないことがあります。最初は ダブルクリックでも十分 ですが、後々のためにローカルサーバーで開く方法も覚えておきましょう。
# このフォルダで実行
npx serve .npx は Node.js を入れたときに一緒に入っているコマンドです。実行すると ==http://localhost:3000== のような URL が表示されます。ブラウザでアクセスすれば、本物の Web サーバー越しで動作確認できます。終了は Ctrl+C です。
2-3 以降でアニメーションやフォーム送信を扱うなら、最初から ==npx serve .== でプレビューする習慣をつけておくと、後でハマりません。
画像をどう扱うか — 自分で用意しなくていい
LP を作るときに一番ハードルが高いのが 画像の準備 です。プロのカフェの写真を自分で撮るのは大変なので、最初は フリー素材 or プレースホルダー でつなぎます。
| 選択肢 | 用途 | 例 |
|---|---|---|
| Unsplash 直リンク | 本番に近い見た目を確認したい | https://images.unsplash.com/photo-... |
| placehold.co | サイズだけ決めたい | https://placehold.co/1200x600?text=Hero |
| 自前の写真 | 本番リリース時 | ./images/hero.jpg |
Claude Code に頼むと、適切な画像 URL を 自動で提案 してくれます。
> ヒーローのコーヒー画像、もっと暖色系で湯気が立っているやつに差し替えて。
> Unsplash で良さそうな URL を提案してくれる?次のような提案が返ってきます。
候補
- https://images.unsplash.com/photo-1509042239860-f550ce710b93
(湯気が立つラテアート、暖色のライティング)
- https://images.unsplash.com/photo-1442550528053-c431ecb55509
(木のテーブルに置かれたコーヒー)
①を採用して index.html を更新しますか? (y/n)==y を押すだけ で、画像が差し替わります。「自分で写真を探して、ダウンロードして、フォルダに置いて、パスを書く」という コードを書かない人の最大の詰まりどころ== を、Claude Code がまるごと肩代わりしてくれます。
本番リリースする頃には、撮ったお店の写真を ./images/hero.jpg のように差し替えればいいだけです。最初から本番画像を用意しなくていい ので、プロトタイプを高速に作れます。
レスポンシブの確認 — スマホ表示を必ず見る
LP の 7 割はスマホで見られます。PC で見て「いい感じ」でも、スマホで崩れていたら台無しです。生成直後に必ずスマホ表示をチェックしましょう。
Chrome DevTools でモバイル表示
- ブラウザで
index.htmlを開く - ==
F12== を押して DevTools を開く(Mac はCmd + Option + I) - 左上の スマホアイコン(Toggle device toolbar)をクリック
- 上部のセレクトボックスから iPhone 14 Pro や Galaxy S20 を選択
- ページを上から下までスクロールして崩れがないか確認
チェックする項目 は次の通りです。
- ヒーローのタイトルが 画面からはみ出していない
- メニューの 3 カラムが、スマホでは 1 カラム に変わっている
- ボタンが 指でタップできる大きさ(44px 以上)
- 文字が 小さすぎない(14px 以上が目安)
崩れていたら、次のように頼みます。
> スマホで見るとメニューの 3 カラムが横に並んだままで窮屈です。
> 640px 以下では 1 カラムにしてください。
> あとヒーローのタイトルが画面からはみ出しているので、
> モバイルだと文字サイズを下げてください。「どこで」「どうなって」「どう直してほしい」 の 3 点セットで伝えると、Claude Code はピンポイントで修正してくれます。
思ったものと違うとき — 部分修正の頼み方
最初の生成が 100 点 になることは少ないです。たいてい「ここはいいけど、ここは違う」みたいな仕上がりになります。ここで全部やり直さず、部分修正 で詰めていくのがコツです。
パターン① 一部だけ直したい
> ヒーローのキャッチコピーだけ「最高の一杯を、あなたに」から
> 「街角の、ちいさな贅沢を。」に変えて。他はそのまま。「他はそのまま」 と付け加えると、Claude Code が余計なところまで触らずに済みます。
パターン② 全体的に直したい
> 全体的にもう少し落ち着いた印象にして。
> 余白を広めに、フォントサイズを少し小さく、配色は彩度を下げる方向で。「全体的に」 と最初に宣言すると、Claude Code は全セクションに同じ調整を適用します。
パターン③ セクションごと追加・削除
> メニューとアクセスの間に「お客様の声」セクションを追加して。
> 3件のダミーレビューと星評価を入れて。「どこに」「何を入れる」 を明示するだけで、適切な位置に差し込んでくれます。
1 回の指示で 1〜2 個の変更 に絞ると、結果が予測しやすくなります。「あれもこれも」と頼むと、片方が反映されてないことに気づきにくくなります。
失敗パターン
実際にやってみると、最初のうちは何度かハマります。よくある失敗 3 つ を先に潰しておきます。
失敗① 指示が曖昧で何度も作り直し
悪い例
> カフェのオシャレな LP を作って「オシャレ」が 人によって違いすぎる ので、結果がギャンブルになります。「ミニマル」と取られたり、「ゴージャス」と取られたり、毎回違うものが出てきます。
良い例 は、このレッスンの最初に書いた 5 ブロック構造(目的 / ターゲット / 構成 / デザイン / 技術要件) で書く方法です。最初の 5 分長く考えるだけで、その後の作り直し時間が 1 時間減ります。
失敗② 要素を詰め込みすぎて全体が崩れる
悪い例
> ヒーロー、特徴、メニュー、店舗紹介、シェフ紹介、お客様の声、
> よくある質問、ブログ、お知らせ、採用情報、予約フォーム、
> アクセス、フッターを全部 1 ページにセクションが 10 以上 あると、Claude Code が要点を抑えきれずに 各セクションが薄っぺらく なります。LP は 4〜6 セクションが上限 です。
「載せたい情報」と「LP に必要な情報」は 別物 です。LP はゴール(来店 / 予約 / 問い合わせ)に向けて削ぎ落とすのが鉄則です。
失敗③ 技術的な制約を伝えてない
悪い例
> モダンなフレームワークでカッコよく作って「モダン」と言われて Claude Code が Next.js + TypeScript + ShadCN の構成を組み始めると、初心者には ==npm run dev で起動== すら難しくなります。
このコースの範囲では、「HTML + Tailwind CSS CDN の 1 ファイル」 と明示するのが正解です。ダブルクリックで開けるシンプルさが、最大の武器です。
LP 生成の流れ全体
このレッスンでやったことを順番に並べると、こうなります。このまま自分のビジネスに当てはめれば LP が作れます。
<Steps items={[{"title":"ラフ構成を整理する(2-1 で完了)","body":"目的、ターゲット、伝えたいこと、CTA を紙でもメモアプリでもいいから書き出す"},{"title":"5 ブロック構造でプロンプトを書く","body":"目的 / ターゲット / 構成 / デザイン / 技術要件 を 1 つの指示にまとめる"},{"title":"Claude Code に投げて、(y/n) で y を押す","body":"30 秒〜1 分で index.html と必要なファイルが生成される"},{"title":"ブラウザで開いて確認","body":"open index.html またはダブルクリックで PC 表示を確認"},{"title":"DevTools でスマホ表示を確認","body":"F12 → スマホアイコン → iPhone 14 Pro でスクロールして崩れチェック"},{"title":"部分修正を 1〜2 個ずつ頼む","body":"「ここだけ」「全体的に」を使い分けながら、ピンポイントで磨いていく"}]} />
まとめ
このレッスンで押さえたいことは 次の 5 つ です。
- プロンプトは 5 ブロック構造(目的 / ターゲット / 構成 / デザイン / 技術要件) で書く
- 生成後は 必ず Claude Code に「何が何行目にあるか」説明させる
- 画像は Unsplash か placehold.co で詰まらずに進める
- スマホ表示は F12 → スマホアイコン で必ずチェック
- 修正は 「どこを」「どう」 の 2 点セットで小刻みに頼む
<Checklist items={["5 ブロック構造のプロンプトで index.html を生成できた","ブラウザで開いて、ヒーローからフッターまで全部表示された","Claude Code に index.html の構造を説明させた","DevTools のスマホ表示で崩れを確認した","部分修正を 1 つ以上頼んで、意図通りに反映された"]} />
<Quiz question="プロンプトを書くときに、最初に書くべき 5 ブロックはどれですか?" options={["目的 / ターゲット / 構成 / デザイン / 技術要件","色 / フォント / 画像 / アニメーション / レスポンシブ","ファイル名 / 言語 / フレームワーク / ライブラリ / バージョン"]} answer={0} />
<Quiz question="生成された LP がスマホで崩れていたとき、最初にやるべきことは?" options={["全部やり直しを頼む","DevTools でスマホ表示を確認し、「どこで」「どうなって」「どう直してほしい」を伝える","Tailwind CSS を使うのをやめて、自分で CSS を書く"]} answer={1} />
次のレッスン 2-3: デザインを調整する では、ここで生成した LP を 対話形式で磨いて いきます。色、フォント、余白の微調整から、セクションの追加・削除まで、自然言語だけで どこまで仕上げられるかを実演します。