Claude Code で作る Webサイト作成・ホームページ作成 12レッスン完全コース/カリキュラム/第3章: 複数ページのサイトに拡張/3-3 サイトデザインを CSS で統一する

3-3 サイトデザインを CSS で統一する

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複数ページのサイトデザインを CSS 共通化で統一し、配色・余白・フォントを揃えてブランドの一貫性を出します。Claude Code に共通スタイルを抽出させて全ページに適用する手順を解説します。

3章: 複数ページのサイトに拡張15分

このレッスンで身につくこと

第 3 章の締めくくりとなるこのレッスンでは、3-1 で設計し 3-2 で増やした複数ページを 1 つのブランドとして見える ようにそろえます。サイトが 1 ページの LP だった頃は気にならなかったことが、ページが 3〜5 枚に増えた瞬間に一気に表面化します。トップは青なのにメニューは緑、ボタンの角丸の度合いがページごとに違う、フォントの大きさが揃っていない、スマホで開いたときの余白がバラバラ — こうした 小さなズレ は、訪問者にとって「なんとなく素人っぽいサイト」という印象を残します。

ポイント

このレッスンのゴール

  • 複数ページのデザインを 共通 CSS 1 本 で管理できる
  • CSS 変数(カスタムプロパティ) でカラーとフォントサイズを一元化できる
  • 共通パーツ(ヘッダー / フッター / ボタン / カード)を 使い回せる形 に整理できる
  • レスポンシブブレークポイントを 全ページで同じ値 にそろえられる
  • 完成後に通しで見て 違和感を発見・修正 できる

所要時間 — 約 15 分 難易度 — 星 2(CSS の構造を整理するパート。コードを書く必要はなく、Claude Code への指示で完結する)


なぜデザインの統一が重要か

「動くサイト」と「信頼されるサイト」の境界線は、デザインの一貫性 にあります。中身が同じでも、見た目がそろっているだけで売上やお問い合わせ数が数十パーセント変わる、というのは Web 制作の世界で当たり前に語られる話です。

理由は次の通りです。

  1. ブランド感の演出 — 統一されたサイトは「ちゃんとしている」という印象を瞬間的に与えます。逆にページごとに雰囲気が違うと、訪問者は無意識に「個人の手作りサイト」「途中で止まった案件」と感じます
  2. 認知負荷の低減 — ボタンの色や形がページごとに違うと、訪問者は「これは押せるのか?」を毎回判断し直す必要があります。デザインがそろっていると、トップで覚えたパターンが他ページでもそのまま使えます
  3. 信頼性の担保 — 怪しいサイトは大抵デザインがバラバラです。大手企業のサイトはどのページも統一されています。訪問者は 経験的に学習 しているので、そろっているだけで「ちゃんとした会社」と認識します
  4. 運用コストの低下 — 共通 CSS が整理されていれば、「メインカラーを変えたい」と思ったときに 1 箇所変えるだけ で全ページに反映できます
気づき

デザインの統一は「センス」ではなく「仕組み」で実現する。

きれいな色を選ぶセンスがあるからデザインが統一されるのではありません。共通 CSS と CSS 変数で「同じものは同じ場所から読む」仕組み があるから統一されているのです。仕組みを作れば、センスはあとからついてきます。


ステップ 1 — 共通 CSS を 1 本に整理する

3-1 と 3-2 でページを増やしてきた段階では、CSS が各 HTML ファイルの中に <style> として書かれていたり、ページごとに別の CSS ファイルになっていたりするかもしれません。まずこれを ==style.css 1 本== に統合します。

実際の作業は Claude Code に任せます。次のように頼んでください。

> 各 HTML ファイルに散らばっている CSS を、すべて style.css に統合してください。
> 各 HTML からは style.css を <link> で読み込むだけにして、
> <style> ブロックは削除してください。
> ページ固有のスタイルがある場合は、style.css 内で
> /* ===== about ページ ===== */ のようにコメントで区切ってまとめてください。

このとき、もし「ページ固有の調整」が混ざっていても、Claude Code が 自動で共通部分とページ固有部分を分けて くれます。あなたは結果を確認するだけで OK です。

ポイント

共通 CSS の置き場所は サイトのルート にしておくと管理が楽です。/style.css のようにルート直下に 1 ファイル、これだけ覚えておけば迷いません。CSS フォルダを切るのはサイトが 20 ページ以上に膨らんでからで十分です。


ステップ 2 — CSS 変数でカラーパレットを一元化する

CSS を 1 ファイルにまとめても、色やフォントサイズが直書きで散らばっている とまだ修正が大変です。たとえば「ボタンとリンクとロゴで全部 #0AA5D4 を使っている」場合、「やっぱり緑に変えたい」と思ったら 3 箇所書き換えなければなりません。これが 10 箇所、20 箇所と増えると、もう手では追いきれなくなります。

CSS 変数(カスタムプロパティ) を使うと、色やサイズに 名前を付けて 1 箇所で定義 できます。

:root {
  --color-primary: #0AA5D4;
  --color-secondary: #0369A1;
  --color-accent: #F59E0B;
  --color-text: #1E293B;
  --color-bg: #ffffff;
  --font-base: 16px;
  --font-h1: 32px;
  --space-sm: 8px;
  --space-md: 16px;
  --space-lg: 32px;
  --radius: 8px;
}

定義したら、CSS の中では color: var(--color-primary); のように参照します。これで ==:root の 1 行を書き換えるだけ== でサイト全体の色やサイズが変わります。

Claude Code への指示は次の通りです。

> style.css の冒頭に :root { } ブロックを追加し、
> 使われている色・フォントサイズ・余白を CSS 変数に定義してください。
> 既存の CSS の中の直書き値は、すべて var(--xxx) に置き換えてください。
> 変数名は --color-primary / --color-secondary / --space-md のように
> 用途がわかる名前にしてください。

このリファクタを 1 回やっておくと、以降の調整が 圧倒的に楽 になります。

気づき

CSS 変数は「色の名前を辞書化する」作業

#0AA5D4 を「メインカラー」と命名しておけば、半年後に自分が見直したときも、Claude Code に再依頼するときも「メインカラーをもう少し濃くして」で通じます。コードを名前で語れる ようにするのが、保守性の本質です。


ステップ 3 — デザイントークンの考え方

CSS 変数をもう一歩進めると デザイントークン になります。プロのデザインシステムでも使われている整理術で、色・余白・フォント・角丸を用途別にカテゴリ分けして名前を付ける ことです。

おすすめの最小セットは次の通りです。

カテゴリトークン名用途
カラー--color-primary --color-secondary --color-accentメイン / 補助 / 差し色
カラー--color-text --color-muted --color-bg本文 / 補足 / 背景
余白--space-xs --space-sm --space-md --space-lg --space-xl4 / 8 / 16 / 32 / 64px
フォント--font-base --font-h1 --font-h2 --font-h316 / 32 / 24 / 20px
角丸--radius-sm --radius-md --radius-lg4 / 8 / 16px

余白を「スケール」で持っておく のがコツです。4 / 8 / 16 / 32 / 64 のように 2 倍ずつ の階段にしておくと選択肢が減って迷わなくなります。デザインのプロが「8px グリッド」と呼ぶ手法です。

> CSS 変数を整理して、デザイントークンの形にしてください。
> カラー 6 種、余白 5 段階(4 / 8 / 16 / 32 / 64px)、
> フォントサイズ 4 種、角丸 3 種で揃えてください。

ステップ 4 — 共通コンポーネントを統一する

色とフォントがそろったら、次は コンポーネント単位 でそろえます。具体的には次の 4 つが特に重要です。

  1. ヘッダー(グローバルナビ) — 全ページの最上部に同じ高さ・同じロゴ・同じメニューが並ぶ
  2. フッター — 全ページの最下部に同じ会社情報・著作権表記・SNS リンクが並ぶ
  3. ボタン — どのページの CTA も、同じ色・同じ角丸・同じホバー挙動
  4. カード — 商品紹介・実績紹介で使う四角い枠が、全ページで同じ余白・同じ角丸・同じ影

ヘッダーとフッターは特に重要です。訪問者は最初にヘッダーを見て、最後にフッターを見ます。ここがページごとに違うと「別サイトに飛ばされた?」と一瞬戸惑います。

Claude Code への指示は次のように切り分けます。

> 全ページのヘッダーを統一してください。
> 構造: 左にロゴ、右にナビ(ホーム / メニュー / 店舗情報 / お問い合わせ)。
> 高さ 64px、背景は白、影は控えめに。
> 全 HTML ファイルで同じヘッダーになるようコピーしてください。
> 全ページのフッターを統一してください。
> 中身: 会社名 / 住所 / 電話 / メール / 著作権表記。
> 背景は --color-text、文字色は白、上下 32px の余白。
> 全 HTML ファイルで同じフッターをコピーしてください。
> ボタンのスタイルを .btn クラスに統一してください。
> 全ページの <a class="btn"> と <button class="btn"> が同じ見た目になるように。
> 背景 --color-primary、文字色は白、角丸 --radius-md、
> ホバー時は少し濃い色 + ふわっと浮き上がるアニメーション。
> カードのスタイルを .card クラスに統一してください。
> 背景白、角丸 --radius-md、影は薄く、padding は --space-md。
> 全ページのカードがこのクラスを使う形に整理してください。
ポイント

HTML を 4 つも 5 つもいじるのは大変ですが、Claude Code は全ファイルを一括で読み書きできます。「全 HTML を書き換えて」と頼めば、5 ページでも 10 ページでも同時に揃います。手で 1 ファイルずつ直す必要はありません。


ステップ 5 — レスポンシブブレークポイントを統一する

スマホ・タブレット・PC で見え方を切り替える メディアクエリ の境界値(ブレークポイント)も、ページごとにバラバラだと崩れの原因になります。

最小限の指針は次の通りです。

デバイス横幅の目安メディアクエリ
スマホ〜 640px@media (max-width: 640px)
タブレット641 〜 1024px@media (max-width: 1024px)
PC1025px 〜デフォルト

この 2 段階だけで実用上は十分です。細かく刻みすぎない のがコツです。

Claude Code には次のように頼みます。

> 全ページのメディアクエリを 2 段階に統一してください。
> @media (max-width: 640px) でスマホ用、
> @media (max-width: 1024px) でタブレット用、
> デフォルトを PC 用にしてください。
> 既存の中途半端なブレークポイント(750px とか 900px)は削除して、
> 上記 2 段階に整理し直してください。

スマホで特に確認すべきポイントは ナビゲーションフォーム の 2 つです。ハンバーガーメニューが指で押せる大きさになっているか、フォームの入力欄が画面からはみ出ていないか — この 2 つさえチェックすれば、ほぼ事故は防げます。

> スマホ表示(横幅 375px / 640px)で、
> ハンバーガーメニューが指で押せる大きさ(最低 44px 四方)か、
> フォームの入力欄が画面端からはみ出ていないか、
> 文字が小さすぎないか(最低 14px)、
> 全ページ通しで確認して、問題があれば修正してください。

ステップ 6 — タイポグラフィの統一

文字まわりも、ページごとに違うと一気に「素人っぽい」印象になります。次の 5 つは 全ページで同じ にそろえます。

  • 見出しの大きさと太さ — H1 / H2 / H3 のサイズと font-weight
  • 本文の行間 — line-height(推奨 1.7 前後、読みやすさが段違い)
  • リンクの色と下線 — マウスオーバー時の挙動も含めて統一
  • フォントファミリー — 日本語サイトなら「Noto Sans JP」「ヒラギノ角ゴ」あたりを 1 つだけ使う
  • 文字色のコントラスト — 本文は --color-text、補足は --color-muted のように使い分け
> 全ページのタイポグラフィを統一してください。
> フォントファミリーは "Noto Sans JP", sans-serif で統一。
> body の line-height は 1.7、文字色は --color-text。
> H1 は 32px / 700、H2 は 24px / 700、H3 は 20px / 600。
> リンクは --color-primary、ホバー時に下線。
> 補足テキスト(.muted クラス)は --color-muted。

ステップ 7 — ホバーとトランジションの一貫性

ボタンやリンクの マウスオーバー時の挙動 も、地味ですが統一感を左右する要素です。

ありがちな失敗は、トップページのボタンだけ「ふわっと浮き上がる」アニメーションで、他ページのボタンは「色がパッと変わるだけ」になっているケース。動きの スピード感気持ちよさ が違うと、訪問者は無意識に違和感を感じます。

> 全ページのホバー・トランジションを統一してください。
> ボタンとリンクは transition: all 0.2s ease;
> ホバー時はボタンが 2px ふわっと上に浮き、影が少し濃くなる。
> カードは hover で 4px 上に浮き、影が大きくなる。
> 速度・イージングを揃えて、ページごとに違わないようにしてください。

これだけで「いいサイトだな」と感じる確率がぐっと上がります。細部の動きの統一 は、デザインの上級者がやっている地味な仕事です。


ステップ 8 — まとめ指示テンプレ

ここまでの作業を Claude Code に一気に頼むときの テンプレ指示 です。コピペして使ってください。

> 全ページの CSS を style.css 1 本に統合し、
> 各 HTML から <link rel="stylesheet" href="style.css"> で読み込む形にしてください。
> style.css の冒頭に :root { } でデザイントークンを定義し、
> カラー 6 種・余白 5 段階・フォント 4 種・角丸 3 種を変数化、
> 既存の直書き値はすべて var(--xxx) に置き換えてください。
> 全 HTML のヘッダー・フッター・ボタン・カードを統一してください。
> .btn と .card を共通クラスとして style.css に定義し、
> 全ページで同じ見た目・同じホバー挙動になるよう整えてください。
> サイト全体を最終レビューしてください。
> デザインの統一感 / レスポンシブの崩れ / リンクの動作 / 誤字脱字を
> 全ページ通してチェックし、問題点と修正案を提示してください。

ステップ 9 — 最終チェックの通し見

ここまでの作業が終わったら、全ページを順番に開いて目で見て チェックします。Claude Code に頼んだだけで満足せず、必ず自分の目で確認してください。

通し見のときの観点は次の通りです。

  1. 同じ位置にヘッダーがあるか — トップで右上にあった「お問い合わせ」ボタンが、サブページでは消えていないか
  2. 同じフッターがあるか — 著作権表記の年号が古いままになっていないか
  3. ボタンの形と色が同じか — トップは丸ボタン、サブページは角ばっているなどの不一致がないか
  4. 見出しの大きさが揃っているか — H1 がページごとに違う大きさになっていないか
  5. 余白が大きすぎず小さすぎないか — セクション間が詰まりすぎ、または空きすぎていないか
  6. スマホでハンバーガーメニューが押せるか — タップ領域が指より小さくないか
  7. フォームが画面からはみ出していないか — スマホで入力欄が右端から飛び出していないか
  8. 画像が壊れていないか — 404 になっている画像、まだ placeholder のままの画像がないか

この観点で全ページを通すと、必ず 1〜2 個は気になる箇所 が出てきます。それを 1 行ずつ Claude Code に指示して直してもらえば、サイトは一気に完成度の高い見た目になります。

ポイント

通し見は 別の人にもやってもらう とさらに発見が増えます。自分で何度も見ていると慣れてしまって違和感に気づけません。家族や友人に 1 分だけ見せて「変なところある?」と聞くのが最強のレビューです。


<Checklist items={["全ページの CSS が style.css 1 本に統合されている","カラー・余白・フォントサイズが CSS 変数で一元管理されている","ヘッダー・フッターが全ページで同じ構造・同じ見た目","ボタンとカードのスタイルが共通クラスで統一されている","メディアクエリのブレークポイントが 640px / 1024px の 2 段階にそろっている","タイポグラフィ(フォント・行間・見出しサイズ)が全ページで統一されている","ホバーとトランジションの挙動がページごとにバラバラになっていない","スマホ表示でハンバーガーメニューとフォームに問題がない","全ページを通し見して違和感のある箇所を 1 つ以上修正した"]} />


まとめ

このレッスンで押さえてほしいことを 6 つ並べます。

  1. デザインの統一はセンスではなく仕組み — 共通 CSS + CSS 変数の構造で実現する
  2. 共通 CSS は ==style.css 1 本== にまとめ、全 HTML から <link> で読む
  3. CSS 変数で カラー・余白・フォント・角丸 をデザイントークン化する
  4. ヘッダー・フッター・ボタン・カードは 共通コンポーネント として全ページで使い回す
  5. ブレークポイントは 640px / 1024px の 2 段階 に統一する
  6. 最後は 自分の目で全ページを通し見 して、違和感を 1 つ以上潰す

<Quiz question="複数ページのデザインを統一する際、最も効果が大きい仕組みは次のうちどれですか?" options={["CSS 変数でカラーパレットや余白サイズを一元管理し、style.css 1 本にまとめる","ページごとに別の CSS ファイルを作り、それぞれで色を直書きで指定する","見た目はページごとに好みで変えて、訪問者が飽きないようにする"]} answer={0} />

<Quiz question="レスポンシブのブレークポイント(メディアクエリの境界値)の設計として推奨されるのはどれですか?" options={["ページごとに違うブレークポイントを設定し、デザインに合わせて細かく刻む","640px と 1024px の 2 段階に統一し、全ページで同じ境界値を使う","スマホ専用 CSS を別ファイルに分けて、PC 版とは完全に独立させる"]} answer={1} />


第 3 章はこれで完了です。複数ページを 1 つのブランドとして見える状態に揃え終わりました。次は最終章の 4-1: ホスティングサービスを選ぶ に進みます。手元で動くサイトを 世界中からアクセスできる URL に載せるステップに入ります。

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