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著者: BlueAI編集部
平原尚樹
監修: 平原尚樹

株式会社BlueAI 代表取締役CEO / ソフトウェアエンジニア / プロダクトエンジニア / Google Cloud Architect / 元AIスタートアップ(Doorkel)

Claude Code の /voice モード|音声でコーディング指示を出す新しい開発体験

Claude Code の /voice コマンドを使うと、キーボードを使わずに音声でコーディング指示を出せます。マイクに向かって話しかけるだけで、AI がコードの生成・編集・調査を実行してくれる新しい開発体験です。

本記事では、/voice モードの仕組み、使い方、対応環境、活用シーン、音声プロンプトのコツ、そしてテキスト入力との使い分けまで詳しく解説します。

/voice モードとは

/voice は Claude Code の組み込みスラッシュコマンドで、音声入力モードを起動します。実行するとマイクが有効になり、話した内容がリアルタイムで文字起こしされてプロンプトとして送信されます。

通常のテキスト入力と同じ処理パイプラインを通るため、ファイルの編集、シェルコマンドの実行、Git 操作、コードベース全体の調査など、Claude Code のすべての機能を音声から利用可能です。

基本的な流れ

  1. Claude Code の対話中に /voice と入力
  2. マイクが起動し、音声の録音が開始される
  3. 話し終わると文字起こしされたテキストがプロンプトとして送信される
  4. Claude Code が通常通りタスクを実行

テキスト入力と同じように、ファイルの編集、コマンド実行、コードベースの調査など、すべての操作を音声で指示できます。

対応環境

/voice モードは以下の環境で利用できます。

  • macOS — 内蔵マイクまたは外部マイクで利用可能。初回実行時にマイクへのアクセス許可が求められます
  • Linux — ALSA または PulseAudio 対応のマイクデバイスが必要
  • Windows (WSL) — WSL 環境では PulseAudio のブリッジ設定が必要な場合があります
  • SSH 接続 — リモートサーバーへの SSH 接続中は利用不可(ローカルのマイクにアクセスできないため)

音声の文字起こしには

が使われ、外部の音声認識 API への送信は行われません。

使い方

起動方法

Claude Code のプロンプトで /voice と入力するだけです。

> /voice

マイクへのアクセス許可を求められた場合は、許可してください。

音声入力の終了

音声の録音を終了すると、文字起こしされたテキストが自動的にプロンプトとして送信されます。送信前にテキストを確認・編集することもできます。

連続して音声入力する

一度の /voice 実行で1つの指示が送信されます。続けて音声で指示したい場合は、再度 /voice を入力します。頻繁に使う場合は、

/voice をワンキーで呼び出せるようにすると便利です。

音声入力 vs テキスト入力の使い分け

/voice モードはすべての場面で最適というわけではありません。それぞれの得意・不得意を理解して使い分けることで、開発効率が最大化します。

音声入力が向いている場面

場面理由
コードの説明・調査を依頼する自然言語での質問は声のほうが速い
大まかな方針や設計を伝える思考をそのまま言語化しやすい
ハンズフリーで次のタスクを指示する手がふさがっているときに便利
コードレビューの指摘を伝える画面を見ながら口頭で指摘できる
アイデアのブレインストーミング思いついたことをすぐ伝えられる

テキスト入力が向いている場面

場面理由
正確な変数名・クラス名を指定する音声認識の誤変換リスクがある
コードスニペットを含む指示コードは書いたほうが正確
長い JSON や設定値を含む指示音声では伝えにくい
静かな環境でない場合周囲の騒音が認識精度に影響する

活用シーン

/voice モードは以下のような場面で特に便利です。

1. コードの説明・調査を依頼する

コードを読みながら口頭で質問するのは自然な流れです。

「この useEffect の依存配列が空になってる理由を教えて」

「auth.ts の login 関数のフローを説明して」

画面上のコードを目で追いながら質問できるため、テキスト入力よりも文脈を保ったまま対話を続けられます。

2. 大まかな方針を伝える

細かいコードの指定ではなく、やりたいことの概要を伝える場面に向いています。

「このフォームにバリデーションを追加して。メールアドレスの形式チェックと、パスワードは8文字以上にして」

「このコンポーネントをレスポンシブ対応にして。モバイルでは1カラム、デスクトップでは3カラムのグリッドにして」

Claude Code は曖昧な指示でも適切にコードを生成してくれるため、音声での大まかな指示との相性が良いです。

3. ハンズフリーでの作業

キーボードから手を離してコーヒーを飲みながら、次のタスクを口頭で指示できます。

「さっきの変更をコミットして。メッセージは add email validation to signup form で」

「テストを実行して、失敗したやつを修正して」

と組み合わせると、Claude Code が自律的にタスクを進めている間に、次の指示を音声で追加する使い方もできます。

4. 思考の整理とペアプログラミング

コードの設計を考えながら、頭の中のアイデアをそのまま音声で伝えられます。一人で開発していても、Claude Code に話しかけることでラバーダックデバッグのような効果が得られます。

「認証のフローを変えたい。今はサーバーサイドでセッションを管理してるけど、JWT に移行したい。まず現在の認証周りのコードを調査して、移行計画を立てて」

「このリファクタリングの方針を一緒に考えたい。今の設計の問題点を洗い出して、改善案を3つ提案して」

5. コードレビューのフィードバック

PR のコードを画面で見ながら、気になる点を音声で伝える使い方も効率的です。

「この関数、エラーハンドリングが足りないね。try-catch を追加して、エラー時はログに出力するようにして」

「このコンポーネント、props が多すぎるから、設定オブジェクトにまとめてリファクタリングして」

音声プロンプトのコツ

音声入力ならではのポイントがあります。

具体的なファイル名・関数名ははっきり発音する

音声認識はコード用語の認識が苦手な場合があります。ファイル名や関数名はゆっくり、はっきりと発音しましょう。「auth dot ts」のようにドットや拡張子も明示的に言うと認識精度が上がります。

例:

  • ✅「app スラッシュ routes スラッシュ home ドット tsx を開いて」
  • ❌「approuteshome.tsx を開いて」(一息で言うと認識しにくい)

短い文で区切る

長い一文で話すより、短い指示を区切って伝えるほうが認識精度が上がります。複雑なタスクは段階的に指示しましょう。

例:

  • ✅「まずテストを実行して」→「失敗したテストを確認して」→「修正して」
  • ❌「テストを実行して失敗したやつを確認して修正して」(一息だと誤認識のリスク)

曖昧さを活用する

音声入力の最大の利点は、正確さよりも速度と自然さです。完璧な指示を出す必要はありません。Claude Code が文脈から意図を汲み取ってくれます。

「さっき作ったあのコンポーネント、スタイル直して。もうちょっとマージンを広くして見やすくして」

テキストで書くと曖昧すぎる指示も、音声なら自然に伝わります。Claude Code はプロジェクトの文脈を理解しているため、「さっきの」「あの」といった指示代名詞も適切に解釈してくれます。

テキスト入力と使い分ける

複雑なコードスニペットや正確な変数名の指定が必要な場合は、テキスト入力のほうが確実です。/voice モードは「何をしたいか」を伝えるのに使い、細かい実装は Claude Code に任せるのがベストです。

トラブルシューティング

マイクが認識されない場合

macOS では「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」で、ターミナルアプリ(Terminal.app、iTerm2、VS Code など)にマイクのアクセスを許可してください。

音声認識の精度が低い場合

  • マイクとの距離を 30cm 以内に保つ
  • 外部ノイズの少ない環境で使用する
  • ヘッドセットのマイクを使うと認識精度が向上する

日本語と英語が混在する場合

コード用語(英語)と指示(日本語)が混在する場合、英語の部分だけゆっくり発音すると認識精度が上がります。

も参考にしてください。

関連レッスン

レッスン はじめての指示15分初指示Claude Code に効果的な指示を出すための基本を学びます。

まとめ

Claude Code の /voice モードは、音声で AI にコーディング指示を出せる機能です。

  • /voice コマンドで音声入力モードを起動
  • コードの説明依頼、大まかな方針伝達、ハンズフリー作業、コードレビューに最適
  • 音声はアイデアの伝達に、テキストは正確な指定に、と使い分けるのがコツ
  • ファイル名・関数名ははっきり発音し、短い文で区切ると認識精度が向上

キーボードだけでなく音声も使うことで、開発のコミュニケーション手段が広がります。特に

しておくと、音声での曖昧な指示でも Claude Code が正確に意図を汲み取ってくれます。

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