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(更新: 2026-03-10連携10分で読める
著者: BlueAI編集部
酒井歩乃加
監修: 酒井歩乃加

早稲田大学文化構想学部卒業 / フリーランス編集者・ライター / 元マイベスト編集ディレクター / SEO対策記事・取材記事執筆

平原尚樹
監修: 平原尚樹

株式会社BlueAI 代表取締役CEO / ソフトウェアエンジニア / プロダクトエンジニア / Google Cloud Architect / 元AIスタートアップ(Doorkel)

Cursor と Claude Code を併用する方法|それぞれの強みを活かす

AI コーディングツールは1つに絞る必要はありません。Cursor と Claude Code はそれぞれ異なる設計思想を持つツールであり、併用することで単体では得られない開発効率を実現できます。

「Cursor を使っているけど大規模な変更が苦手」「Claude Code を導入したいけど GUI 操作も捨てがたい」という方に向けて、本記事では Cursor と Claude Code を併用する具体的な方法を解説します。使い分けのルール、併用ワークフローの実例、同じプロジェクトで使う際の注意点まで、実践的にまとめました。

なぜ併用するのか

1つのツールでは補えない領域がある

Cursor と Claude Code は、AI コーディングツールとしてのアプローチが根本的に異なります。

Cursor は VSCode ベースのエディタに AI を統合したツールです。コード補完、インライン編集、チャットベースのコード生成など、エディタ内で完結する操作に優れています。一方で、複数ファイルにまたがる大規模な変更や、Git 操作を含むワークフローの自動化は得意としていません。

Claude Code はターミナルベースのエージェント型ツールです。自然言語の指示に基づいてファイル横断で自律的にコードを編集し、Git 操作やシェルコマンドの実行まで一気通貫で処理します。一方で、1行単位の細かい編集や、GUI による直感的な操作は提供していません。

つまり、Cursor の得意領域と Claude Code の得意領域は補完関係にあります。両方を使い分けることで、あらゆる開発タスクを最適なツールで処理できるようになります。

併用で得られるメリット

Cursor と Claude Code を併用すると、以下のようなメリットがあります。

  • 作業の粒度に応じたツール選択: 細かい編集は Cursor、大規模な変更は Claude Code と使い分けられる
  • GUI と CLI の良いとこ取り: 視覚的な操作と自律的な自動化を組み合わせられる
  • 開発フロー全体のカバー: コード補完から Git 操作まで、開発のあらゆる場面で AI を活用できる
  • ツールのロックイン回避: 1つのツールに依存しないため、それぞれのアップデートや料金変更に柔軟に対応できる

両ツールの詳しい比較については、以下の記事も参考にしてください。

関連記事 — 入門Claude Code と Cursor を徹底比較|どちらを選ぶべき?Claude Code と Cursor の違いを比較。操作方法、料金体系、自律性、向いている人の違いを解説し、あなたに最適なAIコーディングツールの選び方を紹介します。

Cursor が得意な作業

インライン編集とコード補完

Cursor の最大の強みは、エディタ上でシームレスに動作する AI 補完です。

  • Tab 補完: コードを書いている最中に、次に書くべきコードを予測して提案してくれる。Enter や Tab を押すだけで反映される
  • インライン編集(Cmd+K): コードを選択して自然言語で編集指示を出すと、その場で書き換えが行われる。差分がハイライト表示されるため、変更内容をすぐに確認できる
  • コードの部分修正: 「この関数名を変更して」「このロジックを最適化して」といった局所的な変更が得意

これらの操作はすべてエディタ内で完結するため、ファイルを開いたまま素早く編集を繰り返せます。小さな修正を高速に積み重ねるような作業では、Cursor のインライン編集が最も効率的です。

GUI ベースの操作と視覚的なフィードバック

Cursor はエディタそのものが AI 対応しているため、コードの変更が視覚的にわかりやすく表示されます。

  • 差分のインラインプレビュー: 変更前後がエディタ上にハイライトされ、承認/拒否を選択できる
  • チャットパネル: サイドバーのチャットでコードについて質問でき、回答にはファイル参照が含まれる
  • コンテキストの自動認識: 開いているファイル、カーソル位置、選択範囲が自動的に AI に渡される

マウスやキーボードショートカットだけで AI とやり取りできるため、ターミナル操作に慣れていない開発者でも直感的に使えます。

小規模な変更の高速な反復

Cursor は「小さな変更を素早く繰り返す」ワークフローに最適化されています。

  • 1つの関数を書き換える
  • 変数名をリネームする
  • コメントを追加する
  • エラーメッセージを修正する

こうした粒度の小さいタスクでは、ターミナルを開いて自然言語で指示を書くよりも、Cursor のインライン操作のほうがはるかに速く完了します。

Claude Code が得意な作業

大規模リファクタリングとファイル横断変更

Claude Code の真価は、複数ファイルにまたがる大規模な変更で発揮されます。

  • API のインターフェース変更: 関数のシグネチャを変更し、呼び出し元をすべて自動で修正する
  • ディレクトリ構造の再編: ファイルの移動、import パスの修正、設定ファイルの更新を一括で実行する
  • コーディング規約の一括適用: プロジェクト全体のコードスタイルを統一する
  • テストの一括生成: 既存のコードベースに対して、テストファイルをまとめて作成する

例えば「すべての API ハンドラにエラーハンドリングを追加して」という指示を出すと、Claude Code はプロジェクト内の該当ファイルを自動で検出し、それぞれに適切なエラーハンドリングを追加します。Cursor ではファイルを1つずつ開いて操作する必要がある作業も、Claude Code なら1回の指示で完了します。

Git 操作とバージョン管理

Claude Code はターミナル上で動作するため、Git 操作をシームレスに実行できます。

  • コミットメッセージの自動生成: 変更内容を分析し、適切なコミットメッセージを作成する
  • ブランチの作成と切り替え: 新しい機能ブランチを作成して切り替える
  • 差分の確認: git diff を実行して変更内容を表示する
  • マージコンフリクトの解消: コンフリクトが発生したファイルを分析し、適切に解消する

「この変更をコミットして、プルリクエストの説明文も書いて」という一連の操作を、Claude Code は自律的に実行します。コーディングから Git 操作まで、開発フロー全体を途切れなく自動化できるのが大きな強みです。

自動化とバッチ処理

Claude Code は非対話モード(-p フラグ)を使うことで、スクリプトや CI/CD パイプラインに組み込めます。

# 非対話モードでコードレビューを実行
claude -p "このプルリクエストの変更をレビューして、問題点を指摘して"

# パイプ入力でファイル内容を渡す
cat error.log | claude -p "このエラーログを分析して、原因と修正方法を教えて"

定期的なコードチェック、自動テスト生成、ドキュメント更新など、繰り返し行うタスクを Claude Code で自動化できます。Cursor にはこうしたバッチ処理の仕組みがないため、自動化が必要な場面では Claude Code が必須になります。

コードベース全体の理解と調査

Claude Code はプロジェクト全体をコンテキストとして読み込み、コードベース横断の調査を行えます。

  • 「この関数はどこから呼ばれている?」: grep やファイル検索を駆使して、呼び出し元を網羅的に特定する
  • 「このエラーの原因を調べて」: ログ、テスト結果、コードを横断的に分析して原因を特定する
  • 「このアーキテクチャを説明して」: ディレクトリ構造、依存関係、設定ファイルを分析して全体像を説明する

Cursor のチャット機能でもコードについて質問できますが、Claude Code はシェルコマンドを実行して実際にファイルを検索・分析するため、より広範囲で正確な調査が可能です。

併用ワークフロー例

パターン 1: Cursor でコード理解 → Claude Code で大規模変更

新しいプロジェクトや慣れないコードベースで作業する場合に有効なワークフローです。

ステップ 1: Cursor でコードを読み解く

まず Cursor でプロジェクトを開き、コードを読みながら理解を深めます。

  • ファイルを開いて、Cursor のチャットで「この関数は何をしている?」と質問する
  • コードを選択して「このロジックを説明して」とインラインで聞く
  • 型定義やインターフェースを確認しながら、データの流れを把握する

Cursor の GUI は、コードをブラウジングしながら AI に質問するという読解作業に最適です。

ステップ 2: Claude Code で変更を実行する

コードの構造を理解したら、Claude Code に具体的な変更を指示します。

認証ミドルウェアを全 API ルートに適用して。
現在 /api/v1/users と /api/v1/products にはミドルウェアがあるけど、
/api/v1/orders と /api/v1/invoices にはまだない。
既存の実装パターンに合わせて追加して。

Claude Code はプロジェクト全体を分析し、既存のパターンに合わせて複数ファイルを一括で変更します。

ステップ 3: Cursor で変更結果を確認する

Claude Code の変更が完了したら、Cursor に戻って結果を確認します。Git の差分表示で変更箇所をレビューし、細かい修正が必要であれば Cursor のインライン編集で対応します。

パターン 2: Claude Code でプロトタイプ → Cursor で細かい調整

新しい機能を一から作る場合に有効なワークフローです。

ステップ 1: Claude Code でプロトタイプを生成する

Claude Code に機能の概要を伝え、プロトタイプを一気に作ります。

ユーザー通知機能を実装して。以下の要件で:
- 通知のデータモデル(タイトル、本文、既読フラグ、作成日時)
- CRUD の API エンドポイント
- 通知一覧と詳細のフロントエンドコンポーネント
- 既読/未読の切り替え機能

Claude Code はファイル作成、ルーティング設定、コンポーネント実装、テストの雛形まで、一連のファイルを自律的に生成します。

ステップ 2: Cursor で細部を仕上げる

Claude Code が生成したコードを Cursor で開き、細かい部分を調整します。

  • UI のスタイリングを微調整する
  • エラーメッセージの文言を修正する
  • バリデーションロジックを追加する
  • コンポーネントのプロパティを調整する

1つのファイル内での小さな修正は、Cursor のインライン編集のほうが効率的です。Tab 補完を使いながらテンポよく仕上げていきます。

パターン 3: 日常的な使い分け

日常の開発作業では、タスクの性質に応じてツールを切り替えます。

タスクの性質使うツール理由
1ファイル内の修正Cursorインライン編集が速い
新しいコードを書くCursorTab 補完でテンポよく書ける
複数ファイルの一括変更Claude Codeファイル横断の自律編集が得意
Git コミット・PR 作成Claude CodeGit 操作をシームレスに実行
バグの原因調査Claude Codeコードベース全体を検索・分析
コードの読解・質問CursorGUI でコードを見ながら質問
テストの一括追加Claude Code複数テストファイルを一気に生成
UI の微調整Cursor視覚的に確認しながら編集

同じプロジェクトで使う際の注意点

ファイルの競合を防ぐ

Cursor と Claude Code を同時に同じファイルを編集すると、変更が競合する可能性があります。以下のルールを守ることで、競合を防げます。

  • 同じファイルを同時に編集しない: Claude Code が作業中のファイルは Cursor で編集しない(その逆も同様)
  • Claude Code の作業完了を待つ: Claude Code に指示を出したら、完了するまで Cursor での編集は別のファイルで行う
  • こまめにコミットする: 競合が起きても、直前のコミットに戻せるようにしておく

VSCode のファイルウォッチャーを有効にする

Claude Code がファイルを編集した際に、エディタ上の表示が自動的に更新されるように、ファイルウォッチャーの設定を確認しておきましょう。VSCode(Cursor はベースが VSCode なので同じ設定が使えます)の settings.json で以下を確認します。

{
  "files.useExperimentalFileWatcher": true,
  "files.watcherExclude": {
    "**/node_modules/**": true,
    "**/.git/objects/**": true
  }
}

この設定により、Claude Code がターミナルからファイルを変更した場合も、Cursor のエディタ上に即座に反映されます。

Git の状態を意識する

両ツールとも Git リポジトリの状態に依存した動作を行います。

  • Cursor はソース管理パネルで変更ファイルを表示し、差分を確認する
  • Claude Codegit diffgit status を使ってプロジェクトの状態を把握する

どちらかのツールで変更を行ったら、もう一方のツールに切り替える前に変更をステージング(git add)するかコミットしておくと、状態の不整合を防げます。

VSCode 拡張としての Claude Code と Cursor の共存

Claude Code 拡張機能を Cursor にインストールできるか

Cursor は VSCode のフォーク(派生)なので、多くの VSCode 拡張機能がそのまま動作します。Claude Code の VSCode 拡張機能も Cursor にインストールして使うことが可能です。

ただし、Cursor にはすでに AI 機能が組み込まれているため、Claude Code 拡張と Cursor の AI 機能が重複する部分があります。両方を有効にする場合は、それぞれの役割を明確に分けて使うことをおすすめします。

おすすめの構成

実際の開発では、以下のような構成が現実的です。

構成 A: Cursor + Claude Code CLI(ターミナル併用)

Cursor をメインエディタとして使い、Claude Code はターミナルから利用する構成です。

  • Cursor のエディタ機能と AI 補完をフル活用する
  • 大規模な変更が必要なときは、Cursor の統合ターミナルまたは外部ターミナルで claude コマンドを実行する
  • Claude Code がファイルを編集すると、Cursor のエディタに自動反映される

この構成は最もシンプルで、ツール間の干渉が少ないためおすすめです。

構成 B: VSCode + Claude Code 拡張 + Cursor を別途使用

VSCode をメインエディタとして Claude Code 拡張を入れ、Cursor は特定の作業専用で使う構成です。

  • VSCode + Claude Code 拡張で日常的な開発を行う
  • Cursor は Tab 補完やインライン編集が必要な場面でのみ起動する
  • プロジェクトのフォルダは同じものを開く

この構成はエディタを2つ管理する手間がかかるため、強い理由がなければ構成 A を推奨します。

VSCode と Claude Code の連携について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

関連記事 — 連携Claude Code を VSCode で使う方法|拡張機能・連携・設定ガイドClaude Code を VSCode と連携して使う方法を解説。拡張機能のインストール、ターミナル統合、エディタ連携の設定方法をわかりやすく紹介します。

おすすめの使い分けルール

最後に、Cursor と Claude Code を併用する際の実践的な使い分けルールをまとめます。

ルール 1: 変更ファイル数で判断する

  • 1〜2 ファイル → Cursor: インライン編集やチャットで素早く対応
  • 3 ファイル以上 → Claude Code: ファイル横断の変更は Claude Code に任せる

ルール 2: 作業の自律性で判断する

  • 自分で判断しながら進めたい → Cursor: 提案を1つずつ確認して承認/拒否できる
  • 一任して結果だけ確認したい → Claude Code: 指示を出したら完了まで自律実行してくれる

ルール 3: タスクの反復性で判断する

  • 一度きりの作業 → どちらでも: 好みで選択
  • 繰り返す作業 → Claude Code: 非対話モードやスクリプト連携で自動化できる

ルール 4: 操作の種類で判断する

  • コードの記述・編集 → Cursor: Tab 補完とインライン編集が圧倒的に速い
  • コードの調査・分析 → Claude Code: シェルコマンドを駆使した深い調査が可能
  • Git 操作 → Claude Code: コミット、ブランチ、PR 作成を自然言語で指示できる

ルール 5: 迷ったらまず Cursor

どちらを使うか迷った場合は、まず Cursor で作業を始めてみてください。作業が複雑化してきたり、ファイルをまたぐ変更が必要になったりしたタイミングで Claude Code に切り替えるのが自然な流れです。

小さく始めて、必要に応じてスケールアップするという考え方が、併用をストレスなく続けるコツです。

まとめ

Cursor と Claude Code の併用について整理すると、以下のポイントが重要です。

  • Cursor と Claude Code は補完関係にある。Cursor は GUI 操作・インライン編集・コード補完が得意で、Claude Code はファイル横断変更・Git 操作・自動化が得意
  • 併用ワークフローとして、Cursor で理解 → Claude Code で大規模変更、Claude Code でプロトタイプ → Cursor で仕上げ、といったパターンが有効
  • 同じプロジェクトで使う際は、同じファイルの同時編集を避け、こまめにコミットすることで競合を防ぐ
  • おすすめ構成は Cursor + Claude Code CLI のターミナル併用。シンプルでツール間の干渉が少ない
  • 使い分けの基本は、変更ファイル数・自律性の要否・反復性で判断する。迷ったらまず Cursor から始める

1つのツールに固執する必要はありません。それぞれの強みを理解し、場面に応じて最適なツールを選択することが、AI コーディングの効果を最大化する鍵です。

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