4-2 Excel加工
無料複数のExcelファイルの統合・変換・フォーマット調整を自動化します。
Excel加工の自動化パターン
業務で発生する Excel 加工作業は、大きく3パターンに分かれます。
- 統合 — 複数ファイルを1つにまとめる
- 変換 — フォーマットを変える(A社形式 → B社形式)
- 集計 — データを集計してサマリーを作る
Claude Code はどのパターンも得意です。このレッスンでは3パターンを順に実践します。
ポイント
どのパターンも「元のファイルは変えないで、結果を別ファイルに保存して」と指示するのが安全です。元データが上書きされる心配がなくなります。
Before / After:Excel加工の効率化
月末に各支店のExcelを1つにまとめる作業を例に見てみましょう。
Before(手作業)
- 3つのExcelファイルを開く → 5分
- コピー&ペーストで1つにまとめる → 15分
- 列の順番を取引先フォーマットに合わせる → 10分
- 集計行を手動で追加 → 10分 合計: 約40分
After(Claude Code)
- 「3つのExcelを統合して、取引先フォーマットに変換して、集計行を追加して」→ 3分
特にファイル数が多い場合(10支店、20部門など)の効果は絶大です。
ポイント
ファイル数が増えるほど Claude Code の効果が大きくなります。10ファイルの統合でも指示は同じ1文で済みます。
実践①:複数ファイルの統合
各支店から届いた月次報告書を1つのファイルに統合します。
> tokyo.xlsx, osaka.xlsx, fukuoka.xlsx の3つのExcelファイルを作って。
> 各ファイルに「日付, 商品, 数量, 売上」の列を持つデータを10行ずつ。
> そのあと3ファイルを1つの all-branches.xlsx に統合して。
> シート名は支店名にして。ポイント
「シート名は支店名にして」のように出力形式を細かく指定すると、あとで見たときにどのデータかすぐわかります。
実践②:フォーマット変換
取引先に提出するために、社内フォーマットを取引先フォーマットに変換します。
> all-branches.xlsx の「日付, 商品, 数量, 売上」を
> 取引先フォーマットの「納品日, 品名, 数量, 単価, 税込金額」に
> 変換して。単価は売上÷数量、税込は×1.1で計算。
> ヘッダー行の背景色を青にして。実践③:ピボット集計
月別×商品別のクロス集計表を作成します。
> all-branches.xlsx のデータから、
> 月別 × 商品別 の売上集計ピボットテーブルを作って。
> 行に月、列に商品名、値に売上合計。
> 合計行・合計列も追加して。
> 結果を pivot-summary.xlsx に保存。ポイント
ピボットテーブルのような複雑な集計も、日本語で「何が欲しいか」を伝えるだけで作成してくれます。
よくある失敗と対処法
Excel加工でよくあるトラブルです。
列の順番がずれる → 「列の順番は A列=日付, B列=商品名, C列=金額 にして」と明示的に指定してください。
数値が文字列として保存される → 「金額列は数値型で保存して」と追加指示。
既存のExcelの書式が消える → openpyxl の制限で書式が保持されないことがあります。「元のファイルの書式を維持して」と指示するか、新しいファイルに出力しましょう。
> output.xlsx の列の順番を修正して。
> A列=日付, B列=商品名, C列=金額 の順にして。
> 金額列は数値型で保存して。やってみよう:自分のExcelを加工する
以下のどれかを試してみましょう。
- 複数の月次レポートExcelを1つに統合する
- 社内フォーマットを取引先フォーマットに変換する
- 売上データのピボット集計表を作る
実際のデータで試すと、手作業との時間差を実感できます。
> このフォルダにある .xlsx ファイルを全て読み込んで、
> 1つの summary.xlsx に統合して。
> 元のファイルは変更しないで。まとめ
このレッスンのポイントを振り返ります。
- Excel加工は「統合」「変換」「集計」の3パターンに分類できる
- Claude Code はどのパターンも日本語の指示だけで処理できる
- 特にファイル数が多い統合作業で効果大
- 元のファイルは変更せず、別ファイルに出力するのがベスト
次のレッスンでは、メールの一括作成を自動化します。
ポイント
今日から試せる第一歩は、一番面倒な Excel 作業をひとつ選んで Claude Code に頼んでみることです。うまくいったらプロンプトを保存しておきましょう。