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カリキュラム/第6章: Webアプリ/6-1 Claude Code で LP(ランディングページ)作成

6-1 Claude Code で LP(ランディングページ)作成

無料

Claude Code でランディングページをゼロから作成しデプロイ準備まで完走。HTML / CSS の骨組み、コピー生成、画像配置、レスポンシブ対応、Vercel 公開直前までを 60 分で一気に進めます。

6章: Webアプリ60分
酒井歩乃加
監修: 酒井歩乃加

フリーランス編集者・ライター / 元マイベスト編集ディレクター

平原尚樹
監修: 平原尚樹

株式会社BlueAI 代表取締役CEO / ソフトウェアエンジニア

このレッスンで身につくこと

第 6 章のスタートを切るこのレッスンは、ランディングページ(LP)を Claude Code でゼロから組み立てる ためのレッスンです。前章までで身につけた「指示の出し方」「CLAUDE.md の作法」「ファイル編集の感覚」を、はじめて 1 つの公開物 にぶつけていきます。

ポイント

このレッスンのゴール

  • LP が果たすべき役割と、必ず入れる 7 つの構成要素 を自分の口で説明できるようになる
  • HTML 単体 / Tailwind 静的サイト / React Router / Astro / Next.js の 5 つの選択肢 を、向き不向きで使い分けられる
  • 30 分版 LP の最短プロンプトと、中級版 LP の段階プロンプトをコピペで使える状態にする
  • 個人 / SaaS / コース販売の 3 つの業種別テンプレート をストックする
  • 色・フォント・余白・写真選びなど デザイン指示のコツ を 10 個以上手に入れる
  • 失敗パターン をあらかじめ知っておき、初回から地雷を踏まずに済む
  • SEO の最低限(title / description / OGP / 構造化データ)まで Claude Code に書かせる癖をつける

所要時間 — 約 60 分(実機で手を動かす場合) 難易度 — ★★☆☆☆(第 5 章までを終えていれば余裕)

このレッスンは、いきなり HTML を書き始めません。最初に 「なぜ LP は 7 要素か」 を腹落ちさせてから、コードを書きます。Claude Code の真価は 「正しい問いを投げられる人」 がいて初めて爆発するからです。構成要素を知らないまま「LP 作って」と投げる と、それっぽい何かが出てきて、なぜか申し込みが取れない LP が量産されます。


LP(ランディングページ)とは何の道具か

LP は、見た目はただの 1 ページの Web ページですが、役割は「ただ 1 つの行動を取らせるためのセールスマン」 です。コーポレートサイトは網羅性が大事、ブログは読み物としての豊かさが大事、ですが LP は違います。LP の評価軸は CVR(コンバージョン率) の 1 つだけ。訪問者 100 人のうち何人が 申し込み・購入・問い合わせ・メルマガ登録 に進んだか を測ります。

気づき

LP の最終 KPI は CVR の 1 点突破。 「綺麗に作る」ではなく「行動させる」を最優先にすると、デザイン迷子になりません。Claude Code に指示するときも「目立たせて」ではなく「スクロールせずに CTA が見える位置にして」と書くと、出力が一気にビジネス向けに寄ります。

LP とコーポレートサイトの違い

コーポレートサイトLP
ページ数10〜100 ページ1 ページ
目的会社の情報網羅1 つの行動を取らせる
評価軸PV / 滞在時間CVR
寿命数年数ヶ月〜半年
制作期間(従来)2〜3 ヶ月2〜4 週間
制作期間(Claude Code)別の話30 分

寿命が短い というのが大事。LP は使い捨ての販促物なので、コストをかけすぎないことそのものが価値 になります。30 分で作って 1 ヶ月で捨てる、これが Claude Code 時代の LP の使い方です。

LP の 3 つの典型シナリオ

  • キャンペーン LP — 期間限定セール、新商品ローンチ、イベント告知。寿命最短
  • SaaS / ツール LP — ソフトウェアやサービスの紹介。機能・料金・導入実績が必須
  • 個人ブランド LP — 講座、コーチング、コース販売。著者の人柄と実績で売る

この 3 タイプはあとで「プロンプトテンプレート 3 つ」のセクションで具体プロンプトを用意します。


LP に必要な要素 7 つ

ここから、LP の 7 つの必須構成要素 を解説します。これが頭に入っていれば、Claude Code への指示が一気に的確になります。「LP 作って」の代わりに「7 要素を全部含めた LP を作って」と書くだけで、出力品質が 2 段階くらい上がります。

#要素担当する役割
1ヒーローファーストビューで「これ何?」を 3 秒で伝える
2課題提起「あ、自分のことだ」と思わせる
3解決策この商品/サービスでその課題がどう解けるか
4機能 / 特徴解決策の具体的な中身
5実績 / 社会的証明「他の人も使ってる」「数字で証明」
6料金値段と支払い方式を隠さず明示
7CTA(最終アクション)1 つだけの行動ボタン

1. ヒーロー — 3 秒で「これ何?」を伝える

ファーストビュー、つまりスクロールせずに見える最初の画面。離脱されたら全部終わりなので、LP で一番重要なエリアです。入れる要素は キャッチコピー(H1、15 字以内) / サブコピー(2〜3 行) / ビジュアル / CTA ボタン(1 つだけ) / 信頼バッジ(任意)の 5 つ。

Good

良いキャッチコピーの例

  • 30 秒で見積書ができる、士業のための請求管理ツール」
  • 英語が話せない営業 が、外資企業に売れるようになる 90 日プログラム」
Bad

悪いキャッチコピーの例

  • 「私たちは品質にこだわります」 — 誰にも刺さらない
  • 「業界 No.1 の AI ソリューション」 — 主語が会社、買い手目線ゼロ
  • 「あなたのビジネスを次のレベルへ」 — 抽象すぎる

良いコピーには共通点があります。誰の・どんな課題が・どう変わるか の 3 点が 1 行に入っていることです。Claude Code にコピーを書かせるときは、「ターゲットの職種・抱えている不満・期待する変化」 の 3 つを明示すると、急に的を射た文章が出てきます。

2. 課題提起 — 「自分のことだ」と思わせる

ヒーローでスクロールを許してもらえたら、次は 共感ゾーン。「こういう悩み、ありませんか?」というブロックを置いて、訪問者に「あ、これ自分の話だ」と思わせます。重要なのは、解決策を急がない こと。すぐに「だから当社の◯◯!」と言うと、売り込まれている感が出て離脱されます。

Before / After 2 列レイアウト(左に課題、右に解決後) にすると直感的になります。Claude Code に「2 列レイアウトで、左に悩み 3 つ、右に解決後の状態 3 つ」と書けば、それっぽいセクションが出てきます。

3. 解決策 — このサービスで何がどう変わるか

機能を並べるのはこの段階ではない というのがコツです。「機能」は次のセクションに譲って、ここでは 「使うとどうなるか」(Outcome) だけを語ります。

機能(Feature)解決策(Outcome)
AI がコードを書くエンジニアが 雑用から解放されて、企画と設計に集中できる
ターミナルで対話マウスを使わずに、キーボード 1 本で 1 日が終わる

機能ベースはエンジニアには響きますが、決裁者は「で、結局どうなるの?」しか聞いていない。Outcome ベースで書きます。

4. 機能 / 特徴 — 3 つに絞る

機能を 10 個並べるのは禁物。3 つの大きな特徴 に絞って、それぞれにアイコンと簡単な説明をつけるのが定番です。「アイコン + 見出し + 1〜2 行説明」を 3 つ並べるレイアウトが視覚的に安定。4 つ以上は情報過多

5. 実績 / 社会的証明 — 数字には単位と桁

「他の人も使っている」「数字で結果が出ている」「メディアに紹介された」の 3 種類。顧客ロゴ / お客様の声 / 数字の実績 / メディア掲載 を組み合わせます。「多くの企業に導入」より「500 社に導入」のほうが 5 倍信頼されます。

6. 料金 — 隠さず明示

料金を隠す LP は信頼を失います。おすすめは 3 プランの段組 で、真ん中の Pro プランを 「おすすめ」 バッジで強調。中央バイアスで真ん中が選ばれやすくなります。

7. CTA — 1 つだけの行動

CTA は 1 種類だけ。「申し込み」と「資料請求」と「メルマガ」を全部置くと、決められなくて何もしない ようになります(選択のパラドックス)。アクション動詞 + 時間(「今すぐ無料で始める」「30 秒で見積もりを取る」)で書き、ヒーロー / 中盤 / 最後の 3 箇所 に同じ CTA を置きます。

ポイント

7 要素を 1 行で覚える

ヒーロー → 共感 → 解決 → 機能 → 実績 → 料金 → CTA

この順番で並べるだけで、80 点の LP は確実に作れます。順番が肝です(機能を先に並べると売り込み感、料金を最初に出すと尻込みされる)。

loading diagram…

技術スタックの選択 — 5 つの選択肢

LP の中身が決まったら、次は 何で作るか。Claude Code は何でも書けるので、「どれが最適か」を人間が決めなければなりません。

選択肢制作時間学習コストSEO向く用途
HTML 単体30 分ゼロ使い捨て LP、社内告知
Tailwind 静的サイト1 時間△〜○小規模ブランドサイト
React Router v73〜5 時間中〜高SaaS LP、認証付き
Astro2〜4 時間SEO 重視の長寿 LP
Next.js4〜8 時間フルスタック前提

一旦の結論

状況おすすめ
30 分で公開したい / キャンペーン LPHTML 単体
同じ構成で 5 個くらい量産したいTailwind 静的サイト
SEO で検索流入が欲しい / 長く使うAstro
プロダクト本体に育てる予定React Router or Next.js

このレッスンでは HTML 単体 をメインに、Tailwind 静的サイト を中級版として扱います。

ポイント

最初から Astro や Next.js を選んで時間を溶かす人をよく見ます。まず HTML 単体で 30 分で公開してから、必要に応じて移行する のが時間を無駄にしないコツです。


初めての LP — シンプル HTML(30 分版)

ここから手を動かします。1 ファイル完結の HTML で LP を作る最速ルート。

Step 1 — 要件を 1 行にまとめる

何を作るかを 1 行 で言語化します。これをやらずにいきなり Claude Code に投げる人が多いですが、1 行で言えないものは Claude Code でもまとまりません

誰向け: フリーランスのエンジニア
何を売る: 月額制の請求書 SaaS「InvoiceFast」
どんな価値: 30 秒で見積書 → 請求書 → 入金確認まで完結

「誰向け」「何を売る」「どんな価値」 の 3 つは、LP の全要素に通底する基本パラメータです。

Step 2 — Claude Code に最初のプロンプト

> InvoiceFast という SaaS の LP を 1 ファイルの HTML で作って。
>
> ターゲット: フリーランスのエンジニア
> 価値提案: 30 秒で見積書 → 請求書 → 入金確認まで完結
>
> 必須セクション(この順番で):
> 1. ヒーロー — H1 / サブコピー / CTA ボタン
> 2. 課題提起 — Before/After 2 列で 3 項目ずつ
> 3. 解決策 — Outcome ベースで 3 行
> 4. 機能 — 3 つのカード(アイコン + 見出し + 説明)
> 5. 実績 — 数字バッジ 3 つ
> 6. 料金 — 3 プラン段組、Pro におすすめバッジ
> 7. CTA — フッター直前に再配置
>
> 制約:
> - Tailwind は CDN で読み込み
> - レスポンシブ必須(モバイル 1 列、PC 3 列)
> - 配色は青基調(#0AA5D4 をアクセント)
> - title / description / OGP メタタグ入り

この粒度のプロンプトを最初から書ける人 は、Claude Code で 30 分 LP が現実になります。

Step 3 — 出力を確認する

Claude Code が invoice-fast.html を生成します。ファイルをブラウザにドラッグ&ドロップ すれば即プレビュー。確認するポイントは ファーストビューに H1 / サブコピー / CTA が入っているか / 7 要素が順番通りか / スマホサイズで崩れないか / CTA が目立つか の 4 点。

Step 4 — 微調整プロンプト

> ヒーローの H1 を「明日の請求、もう手書きで作らない」に変えて。
> サブコピーを 2 行にして、「30 秒で見積〜請求〜入金確認」を強調して。
> CTA は「無料で 14 日試す」、色は #F59E0B(オレンジ)に。
>
> 課題セクションの左列を「✗」、右列を「✓」のチェックアイコンで装飾して。
>
> 料金カードの Pro に "おすすめ" バッジを左上に追加。
> Pro のボタンだけ #0AA5D4 で塗りつぶし、他は枠線のみに。

1 つの指示につき変更点は 3〜5 個まで。それ以上一気にお願いすると、Claude Code が手を抜くポイントが出てきます。

Step 5 — 仕上げ

> 次の仕上げを加えて。
> - <title> を「InvoiceFast|30 秒で完了する請求 SaaS」
> - <meta name="description"> を 120 字以内で
> - OGP メタタグ一式(og:title / og:description / og:image / og:url)
> - twitter:card は summary_large_image
> - JSON-LD で SoftwareApplication 構造化データ

ここまでで 30〜45 分 で 1 つの LP が完成します。慣れれば 20 分を切ります。

気づき

30 分版 LP は「完璧を目指さない」のがコツ。 60 点の LP を 5 個作って A/B テストするほうが、100 点の LP を 1 個作るより伸びます。Claude Code は前者を可能にするツールです。


中級 — Tailwind 静的サイト(複数ファイル)

1 ファイルで収まらなくなってきたら、複数ファイル構成に移行します。

my-lp/
├── index.html          ← HTML 本体
├── styles/custom.css   ← Tailwind では書きづらい一部
├── scripts/analytics.js ← Plausible / GA / PostHog
├── images/             ← hero.webp, og-image.png 等
└── README.md           ← Claude Code 用の指示書

README.md に「この LP の目的と更新ルール」を書いておく と、後から Claude Code に「ここのコピー変えて」と頼んだとき、文脈を保ってくれます。これが CLAUDE.md 文化を LP にも持ち込む発想です。

> 既存の InvoiceFast LP を、複数ファイル構成にリファクタしてください。
> 追加機能:
> - スクロール時にヘッダーが追従(sticky)
> - CTA ボタンをクリックしたら平滑スクロールで料金セクションへ
> README.md に「セクション順 / 配色 / フォント」を記載して、
> 次回の修正でも Claude Code が迷わないようにして。

Alt 属性まで書く癖 をつけると、SEO とアクセシビリティが同時に上がります。Claude Code には「画像 placeholder は alt 含めて書いて、後で実画像に差し替える前提」と指示すると親切な構造になります。


プロンプトテンプレート 3 つ

コピペで使える業種別プロンプト です。ターゲットと数字だけ差し替えて使ってください。

テンプレート 1 — 個人ブランド(コーチング / コンサル)

> 個人ブランドの LP を作って。
> プロフィール:
> - 名前: 山田太郎
> - 肩書: 元上場企業 CMO / 現マーケティングコンサル
> - 実績: 担当した SaaS の MRR を 12 ヶ月で 10 倍
> サービス:
> - 名称: 「90 日 MRR 倍増プログラム」
> - 価格: 月 ¥250,000(3 ヶ月コース、税別)
> - 限定: 月 5 社まで
>
> 構成: ヒーロー → プロフィール詳細 → 課題提起 → プログラム内容
>     → 受講者の声(顔写真付き 3 名)→ 料金 → CTA「無料相談を予約」
> デザイン: ネイビーとゴールド基調、Serif 系見出し、余白広め
> 1 ファイル HTML、Tailwind CDN、レスポンシブ必須。

テンプレート 2 — SaaS(無料トライアル誘導)

> SaaS の LP を作って。
> プロダクト:
> - 名称: TimeFlow(AI 工数管理ツール)
> - 価格: Starter 無料 / Pro $29/月 / Enterprise 要問合せ
> ターゲット: 10〜100 人規模のスタートアップ CTO
>
> 構成: ヒーロー → 課題提起 → 解決策 → 機能(AI 自動分類 / Slack 連携 /
>     レポート)→ 実績(ロゴ 8 個 + 数字バッジ 3)→ 料金 3 プラン
>     → FAQ 5 問 → CTA「14 日無料で試す」を再配置
> デザイン: 白とブルーグレー基調 (#1E293B アクセント)、Inter フォント、
>     ファーストビューに CSS アニメで grid が滑り込む動き
> 1 ファイル HTML、Tailwind CDN、SEO メタ完備。

テンプレート 3 — オンラインコース販売

> オンラインコースの LP を作って。
> コース:
> - タイトル: Claude Code 入門 30 レッスン
> - 価格: ¥29,800(買い切り)
> - 形式: 動画 + テキスト + Slack コミュニティ
> ターゲット: AI に置いていかれる不安を感じる中堅エンジニア
>
> 構成: ヒーロー → Before/After → カリキュラム(10 章のアコーディオン)
>     → 講師紹介 → 受講者の声 3 名 → 料金(30 日返金保証バッジ強調)
>     → FAQ 7 問 → CTA「今すぐ受講を始める」
> デザイン: ダークブルー基調、動画埋め込み風 placeholder
> 1 ファイル HTML、Tailwind CDN、構造化データ Course 入り。

Claude Code に「これをベースに、◯◯業界向けに書き換えて」 と頼むのが一番速いやり方です。

ポイント

テンプレ運用のコツ

==テンプレを自分の CLAUDE.md に貼り付けておく と、毎回コピペせず「テンプレ 1 で SaaS LP 作って==」と一行で呼び出せます。第 5 章で扱った CLAUDE.md 活用の本領発揮どころです。


デザイン指示のコツ

「綺麗にして」と言っても綺麗になりません。デザインは具体的な数字とキーワードで指示する ものです。

配色 — 3 色ルール

LP の配色は 3 色まで。多色は素人っぽく見える最大の原因です。

  • プライマリ — メイン色。CTA ボタンに使う。1 色のみ
  • セカンダリ — 補助色。バッジや見出しのアクセント
  • ニュートラル — 背景 / 本文 / 余白、グレー〜オフホワイト

色は HEX で直接指定。「青っぽく」ではなく「==#0AA5D4==」と書くこと。

フォント — 2 種類まで

用途日本語フォント英語フォント
見出しNoto Sans JP / Noto Serif JPInter / Space Grotesk
本文Noto Sans JPInter

Heavy weight(700〜900)は見出しに、本文は 400 が読みやすい鉄板です。

余白 — 4px ステップで

Tailwind のスペーシングは 4px ステップ。LP では ==セクション間に最低 py-16(64px) 取ると、息ができる余裕が出ます。余白がデザインの 8 割を決めます==。色やフォントより余白に時間をかけたほうが、出来上がりの印象が劇的に変わります。

影 / 角丸 / 線 — 抑えめに

  • 影は ==shadow-smshadow-md== まで。shadow-2xl は古臭く見える
  • 角丸は ==rounded-lg(8px)== が万能
  • 線は ==border border-slate-200== くらいの薄さで十分

モバイル優先

95% のユーザーがスマホから来る 前提で組みます。

> モバイルから設計して。
> - ベース: モバイル(375px)想定
> - md: 768px から 2 列、lg: 1024px から 3 列
> - 文字サイズはモバイル 16px / PC 18px
> - CTA ボタンはモバイルで横幅いっぱい (w-full)、最小 44x44px 確保

写真の扱い

画像は LP の生命線。Claude Code は画像そのものは生成できませんが、Placeholder の指示はちゃんとできます

  • 解像度 — 横幅 1200px 以上 / 2x Retina 対応なら 2400px
  • 形式 — WebP が第一選択、フォールバックで JPG
  • ファイルサイズ — ヒーロー画像は 100KB 以下 に圧縮
> 画像は <picture> で WebP + JPG フォールバック。
> loading="lazy" を hero 以外につけて、
> 各 img に width / height 属性も明記してレイアウトシフトを防ぐ。
気づき

デザインの語彙を増やすほど、Claude Code の出力が上がる。 「綺麗に」「いい感じに」を 1 個ずつ ==shadow-sm / py-24 / text-3xl / Inter フォント== のような具体語に変換していくと、出力が魔法のように整っていきます。


失敗パターン

実戦で踏みやすい 地雷地帯 を 8 つ。失敗パターン を先に知っておくと、夜中まで戻れなくなる事態を回避できます。

失敗 1 — テキスト多すぎ

「あれもこれも伝えたい」で文章を詰め込むと、誰も読みません。1 ページのテキストは A4 用紙 1 枚分まで。Claude Code に「テキストを 30% 削って、密度を上げて」と頼むだけで、見違えます。

失敗 2 — CTA 不明確

「お問い合わせ」「メールはこちら」「資料請求」「無料体験」を全部置く LP は 必ず失敗CTA は 1 種類だけ

失敗 3 — モバイル崩れ

必ず Chrome DevTools のモバイル表示で確認。代表的なバグは 画像が横にはみ出すmax-w-full h-auto を全 img に)、文字が小さすぎる(最低 16px)、ボタンが押しづらい(最小 44x44px)、グリッドが 3 列のまま潰れるgrid-cols-1 md:grid-cols-3)。

失敗 4 — 画像なし

テキストだけの LP は離脱率が高い。最低限ヒーロー画像 1 枚、機能カードに 3 枚 は欲しい。UnsplashPexels のフリー素材で十分です。

失敗 5 — 速度遅い

LP は Core Web Vitals で評価されます。LCP が 2.5 秒以下 じゃないと検索順位が落ちます。ヒーロー画像を <link rel="preload"> で先読み、画像は WebP、width height を明記、フォントは font-display: swap

失敗 6 — SEO 設定なし

title / description / OGP なしで公開する人が後を絶ちません。後述の SEO セクションで詳しく扱います。

失敗 7 — A/B テスト前提なし

LP は 1 回作って終わり、ではない。最初から「後で A/B テストする前提」で組むと、後の運用が楽になります。

失敗 8 — 計測タグなし

Plausible / Google Analytics / PostHog のどれか 1 つは入れる。計測しない LP は改善できません

Bad

典型的なダメ LP の 4 大特徴

  • 文字びっしりで何が言いたいか分からない
  • CTA ボタンが画面に 4 種類くらいある
  • スマホで開くと文字が極小で読めない
  • title が「無題」「Index」のまま公開されている

このどれか 1 つでも当てはまったら、Claude Code に「失敗パターンを直して」 と頼めば一気に解消します。


SEO 基本 — title / description / OGP / 構造化データ

LP も検索結果に出ます。最低限の SEO は 1 ファイルで完結する ので、必ず入れましょう。

title — SEO の 1 等地

50〜60 字以内、ターゲットキーワード + ブランド名。

<title>InvoiceFast|30 秒で完了する請求 SaaS</title>

meta description

検索結果の説明文に表示されます。120 字前後、ベネフィット + 行動文言。

<meta name="description" content="InvoiceFast は、見積から請求、入金確認まで 30 秒で完結する SaaS。フリーランスエンジニアの月末作業を最大 95% 削減。今なら 14 日無料。">

OGP — SNS シェアの見た目

==og

は 1200x630px== が標準。

<meta property="og:type" content="website">
<meta property="og:title" content="InvoiceFast|30 秒で完了する請求 SaaS">
<meta property="og:description" content="フリーランスエンジニアの月末作業を最大 95% 削減。">
<meta property="og:image" content="https://invoicefast.example.com/og-image.png">
<meta property="og:url" content="https://invoicefast.example.com">
<meta name="twitter:card" content="summary_large_image">

構造化データ(JSON-LD)

SaaS なら SoftwareApplication、コースなら Course、人物なら Person

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "SoftwareApplication",
  "name": "InvoiceFast",
  "applicationCategory": "BusinessApplication",
  "operatingSystem": "Web",
  "offers": { "@type": "Offer", "price": "29", "priceCurrency": "USD" }
}
</script>

これで Google 検索でリッチリザルト の対象になります。

Claude Code への一括指示

> SEO の仕上げを全部一気に入れて。
> - <title> / <meta description> / <link rel="canonical">
> - OGP メタタグ一式 + Twitter Card
> - JSON-LD 構造化データ(SoftwareApplication)
> - <html lang="ja"> / favicon.ico の link
> - sitemap.xml と robots.txt の雛形も別ファイルで作って
ポイント

SEO の優先順位

title > description > 構造化データ > OGP > その他

時間が限られているなら title だけは絶対に固有のものを書く。「Index」「Untitled」のままの LP が世の中に多すぎます。これだけで上位 10% のクオリティに入れます。


公開準備 — 次のレッスンへの導線

ここまでで LP のファイルは完成しました。次のレッスン以降では Vercel への公開 を扱いますが、今のうちに公開準備の チェックリスト を通しておきます。

<Checklist items={["title / description / OGP / canonical が全部入っている","7 要素(ヒーロー〜CTA)が順番通りに並んでいる","CTA は 1 種類だけ、3 箇所に再配置されている","モバイルで崩れない(DevTools で 375px 確認)","Lighthouse スコア 90 点以上(Performance / Accessibility / Best Practices / SEO)","Plausible / GA / PostHog のいずれかが入っている","favicon.ico が設定されている","Unsplash 等のフリー素材で画像が埋まっている","all img タグに alt 属性がある"]} />

このチェックリストを ==README.md に貼って Claude Code に渡す と、抜けている項目を 1 つずつ埋めてくれます。Claude Code に「自分の出した成果物を、自分のチェックリストで採点しなおして」 と頼むのは、非常に有効なテクニックです(自己採点ループ==)。

公開先の選択肢

サービス特徴おすすめ度
VercelGitHub と連携、自動 HTTPS、無料枠潤沢★★★★★
Cloudflare Pagesエッジ配信、無料枠が事実上無制限★★★★★
Netlifyフォーム機能あり★★★★☆
GitHub Pagesリポジトリから直接公開★★★☆☆

BlueAI 社内では Vercel と Cloudflare Pages の 2 択。次のレッスン以降で Vercel デプロイを詳しく扱います。


このレッスンのまとめ

  1. LP は CVR 1 点突破のセールスマン。コーポレートサイトとは目的が違う
  2. 必須 7 要素は ヒーロー / 共感 / 解決 / 機能 / 実績 / 料金 / CTA。順番が肝
  3. 技術スタックは HTML 単体(30 分) が初手。Astro は SEO 重視時、Next.js はオーバーキル
  4. 30 分版 LP は 要件 1 行 → 初回プロンプト → 微調整 → SEO 仕上げ の 5 ステップ
  5. 業種別プロンプトテンプレート(個人 / SaaS / コース)を CLAUDE.md にストック
  6. デザインは 配色 3 色 / フォント 2 種 / 余白を 4px ステップ の三原則
  7. 失敗パターンの 8 つ(テキスト多すぎ / CTA 不明確 / モバイル崩れ / 画像なし / 速度 / SEO / A/B / 計測)は事前に潰す
  8. 公開前に チェックリストで自己採点 を Claude Code にやらせる
章末演習

章末演習 — このレッスンを読み終わったら、必ず手を動かして 1 つ LP を作ってください。所要 30〜60 分。

  1. 自分の 実在 or 架空のサービス を 1 つ決め、「誰向け / 何を売る / どんな価値」を 3 行に書き出してください
  2. このレッスンで紹介した 3 テンプレートのうち 1 つ を選び、ターゲットと数字を差し替えて Claude Code に投げてください
  3. 出力された HTML をブラウザで開き、スマホ表示でも崩れないか Chrome DevTools で確認してください
  4. 失敗パターンの 8 項目 を 1 つずつチェックし、3 つ以上当てはまったら直す指示を Claude Code に投げてください
  5. 最後に SEO 仕上げ一括プロンプト を投げて、title / description / OGP / 構造化データを入れてください

<Quiz question="LP に必須の 7 要素を正しい順序で並べたものはどれ?" options={["ヒーロー → 課題提起 → 解決策 → 機能 → 実績 → 料金 → CTA","機能 → 実績 → 料金 → ヒーロー → 課題提起 → 解決策 → CTA","ヒーロー → 料金 → 機能 → 実績 → 課題提起 → 解決策 → CTA"]} answer={0} />

<Quiz question="LP の CTA ボタンに関する正しい原則はどれ?" options={["種類は 1 つに絞り、ページ内で 3 箇所に同じ CTA を再配置する","問い合わせ / 資料請求 / 無料体験 / メルマガを全部置くべき","CTA は最後のフッターに 1 箇所だけ置けば十分"]} answer={0} />

<Quiz question="「30 分版 LP」で最初に Claude Code に渡すべき情報は?" options={["誰向け / 何を売る / どんな価値 の 3 行","Tailwind CSS の最新バージョン番号","競合 LP のスクリーンショット 10 枚"]} answer={0} />


次のレッスン 6-2: 社内ツールプロトタイプ では、LP と同じ手法で 社内向け Web ツール(見積書ジェネレーター) を作ります。見せる ための LP の次は、使ってもらう ための社内ツール。レイヤーが変わると Claude Code への指示の出し方もまた違ってきます。