9-2 トークン最適化
無料トークン使用量を最適化してコストを抑える実践テクニックを紹介します。
コスト削減の5つのテクニック
日常的に使える5つのコスト削減テクニックを紹介します。
各テクニックを実践するだけで、月額コストを30〜50%削減できます。
# まず現在のコストを確認してから最適化を始める
> /cost
# 最適化のポイント: compact, CLAUDE.md, 具体的指示, Sonnet, 予算設定ポイント
5つ全部を一気に実践しなくて大丈夫です。まず「具体的な指示を書く」だけから始めると、すぐにコスト削減効果を実感できます。
① /compact を活用する
長い会話ではコンテキスト(過去のやりとり全体)が毎回送信されるため、トークン消費が加速します。
/compact コマンドで会話を要約・圧縮すると、コンテキストサイズが大幅に削減されます。
> /compact
# 話題が変わったタイミングで実行すると効果的ポイント
10回以上のやりとりが続いたら /compact を検討しましょう。
② CLAUDE.md でコンテキストを事前共有
毎回プロジェクトの説明をする代わりに、CLAUDE.md に書いておけばトークンを節約できます。
CLAUDE.md は一度読み込まれてキャッシュされるため、会話のたびにトークンを消費しません。
# CLAUDE.md に書く内容の例
## プロジェクト
- Webサービスの管理画面
- フロント: React, バック: Python
## よく使うコマンド
- テスト: npm test
- 起動: npm start
## 注意事項
- コメントは日本語で書くポイント
CLAUDE.md は最初の1回だけ作れば以降は自動で読み込まれます。「毎回同じことを説明している」と気づいたら CLAUDE.md に追記しましょう。
③ 具体的な指示で試行錯誤を減らす
曖昧な指示 → AIが何度も試行 → トークン大量消費 具体的な指示 → 一発で完了 → トークン節約
最初に少し時間をかけて具体的な指示を書く方が、結果的にコストが安くなります。
# 悪い例(曖昧 → 何度もやり直し = トークン浪費)
> いい感じのページを作って
> もうちょっとおしゃれに
> 色を変えて
> レイアウトも直して
# → 4回のやりとり = 約 $0.40
# 良い例(具体的 → 一発完成)
> 白背景、青アクセントの会社概要ページを作って。
> 左にロゴ、右にメニュー。Tailwind使用。
# → 1回のやりとり = 約 $0.10④ Sonnet モデルを基本にする
Claude Opus は高性能ですが、コストも5倍です。多くの作業は Sonnet で十分な品質が得られます。
- コード生成、ファイル作成 → Sonnet で十分
- 複雑なアーキテクチャ設計 → Opus が有効
- デバッグ → まず Sonnet で試し、解決しなければ Opus
# モデルを指定して起動
claude --model claude-sonnet-4-5
# または会話中にモデルを切り替え
> /model claude-opus-4-5ポイント
「Sonnet で解決しないと感じたとき」が Opus に切り替えるサインです。最初から Opus を使う必要はほとんどありません。
⑤ 予算アラートを設定する
console.anthropic.com で月額の予算上限とアラートを設定できます。
- 予算上限: 設定額に達すると API が停止
- アラート: 指定額に達するとメール通知
最初は月 $20 程度の予算上限を設定しておくと安心です。
# 設定手順
# 1. console.anthropic.com にアクセス
# 2. Settings → Billing → Spending limits
# 3. Monthly limit: $20(最初の目安)
# 4. Email alert at: $15(上限の75%)実践:コスト削減のビフォーアフター
5つのテクニックを適用した場合の月額コストの変化です。
適用前: 月 $30
- 曖昧な指示で3回やり直し(平均)
- /compact を使わずに長い会話を継続
- 常に Opus モデルを使用
適用後: 月 $12
- 具体的な指示で1回完了(平均)→ 40%削減
- 10回ごとに /compact → 20%削減
- Sonnet をメインに使用 → 40%削減
同じ成果で60%のコスト削減が実現します。
# 最適化を実践する1日の流れ
claude --model claude-sonnet-4-5 # Sonnet で起動
> /cost # 作業前のコスト確認
> (具体的な指示で作業)
> /compact # 話題が変わったら圧縮
> /cost # 作業後のコスト確認よくある失敗と対処法
コスト最適化でよくある間違いです。
節約しすぎて生産性が落ちる → コスト削減は「同じ成果を安く」が目標です。指示を短くしすぎて何度もやり直すのは逆効果。
/compact を使いすぎる → 文脈が失われて以前の指示を忘れることがあります。話題が変わったタイミングで使うのがベスト。
Sonnet で解決しない問題に時間をかける → Sonnet で2回失敗したら Opus に切り替えるのが効率的です。
まとめ
このレッスンのポイントを振り返ります。
- /compact で長い会話を圧縮しトークン節約
- CLAUDE.md で毎回の説明を省略
- 具体的な指示でやり直しを減らす(最も効果大)
- Sonnet をメインモデルにする
- 予算アラートで安心して使う
- これらの適用で月額コストを30〜50%削減可能
次のレッスンでは、利用パターン別の月額予算とプラン選択を学びます。
ポイント
コスト削減より「使いこなせること」のほうが大事です。慣れてきたら自然と節約テクニックが身につきます。