5-2 効果的な指示のコツ
無料Claude Code から最大の成果を引き出すプロンプトテクニックを紹介します。
プロンプトの質 = 成果の質
Claude Code の出力品質は、指示(プロンプト)の質に大きく依存します。同じ作業でも、指示の出し方で結果が大きく変わります。
このレッスンでは、すぐに使える実践的なテクニックを紹介します。
ポイント
良いプロンプトは「5W1H」で考えると書きやすいです。何を(What)、どんな形式で(How)、どんな制約で(With/Without)を明確にするだけで精度が上がります。
テクニック①:完成形を具体的に伝える
❌ 曖昧な指示: 「ユーザー管理ページを作って」
✅ 具体的な指示: 「ユーザー管理ページを作って。テーブルに名前・メール・ロール・登録日を表示。検索ボックス付き。1ページ20件のページネーション。CSSはTailwindを使用」
完成形が明確なほど、やり直しが減ります。
> ユーザー管理ページを作って。
> - テーブルに「名前, メール, ロール, 登録日」を表示
> - 検索ボックスでリアルタイムフィルタリング
> - 1ページ20件のページネーション
> - CSS は Tailwind を使用ポイント
指示を書いたら声に出して読んでみましょう。「これだけ聞いて何を作れば良いかわかるか?」と自問すると、曖昧な部分が見えてきます。
テクニック②:段階的に進める
大きなタスクは小さく分割して依頼しましょう。
❌ 一度に全部: 「ECサイトを作って」
✅ 段階的に:
- 「商品一覧ページのHTMLを作って」
- 「商品詳細ページを追加して」
- 「カートに入れるボタンを追加して」
- 「注文確認画面を作って」
# ステップ1
> 商品一覧ページの HTML を作って。商品名と価格を表示。
# ステップ2(完成を確認してから)
> 商品をクリックしたら詳細ページに遷移するようにして。ポイント
各ステップの完成を確認してから次に進むと、手戻りが大幅に減ります。
テクニック③:参考例を見せる
「こういう感じで」と参考を示すと精度が上がります。
- スクリーンショットを貼り付ける
- 「〇〇のサイトのような」と参考サイトを伝える
- 既存のコードを見せて「これと同じパターンで」と依頼する
> 既存の src/pages/Users.tsx と同じパターンで、
> 商品管理ページ src/pages/Products.tsx を作って。
> テーブルの列は「商品名, カテゴリ, 価格, 在庫数」。テクニック④:制約を伝える
技術的な制約や要件を事前に伝えると、後からの修正が減ります。
- 「ライブラリの追加はしないで」
- 「既存のコードのスタイルに合わせて」
- 「Internet Explorer は対応不要」
- 「モバイル対応は必須」
> 在庫管理ページを作って。
>
> 制約:
> - 外部ライブラリは使わない(HTML + JS のみ)
> - 既存の style.css のデザインに合わせる
> - モバイル対応必須(スマホで操作できること)ポイント
「やらないこと」を明示するのは「やること」と同じくらい重要です。制約を書くことで意図しない変更を防げます。
実践:テクニックを組み合わせる
4つのテクニックを組み合わせた指示の例です。
> 社内の在庫管理ページを作って。
>
> 要件:
> - 商品名、在庫数、最終入荷日のテーブル
> - 在庫数10以下の行は赤色でハイライト
> - 検索ボックスでリアルタイムフィルタリング
>
> 制約:
> - HTML + JavaScript のみ(ライブラリ不要)
> - レスポンシブ対応
> - 既存の style.css のデザインに合わせてポイント
「要件」と「制約」を分けて書くと、Claude Code がより正確に理解してくれます。
よくある失敗パターン
効果が出にくい指示のパターンです。
失敗①: 一度に多くを求めすぎる → 大きなタスクは3-5のステップに分割しましょう。
失敗②: 曖昧な形容詞を使う 「かっこいいデザイン」「使いやすいUI」は人によって違います。「青系の配色」「左サイドバーのレイアウト」のように具体的に。
失敗③: 修正指示が漠然としている ❌「もっと良くして」 ✅「テーブルの列幅を均等にして、ヘッダーの背景色をグレーにして」
# NG: 曖昧な修正指示
> もっと良くして
# OK: 具体的な修正指示
> テーブルの列幅を均等にして、
> ヘッダーの背景色を #f0f0f0 にして。まとめ
このレッスンのポイントを振り返ります。
- 完成形を具体的に伝える
- 大きなタスクは段階的に分割する
- 参考例や既存コードを見せる
- 制約を事前に伝える
- 「要件」と「制約」を分けて書くと精度が上がる
次のレッスンでは、複数案を比較する「Best of N」パターンを学びます。
ポイント
うまくいったプロンプトは prompt-library.txt などにまとめておきましょう。同じ種類の作業をするときに再利用できます。