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安全と会社での利用

Claudeを会社で使うには?法人契約・請求書払い・導入の手順

要点この記事の答え
  1. 会社で使うならTeamかEnterpriseで契約します。
  2. Teamは2人から、Enterpriseは20席からの年契約です。
  3. 請求書払いは営業を通したEnterpriseだけです。
個人の Pro や Max ではなく、Team と Enterprise の席が入った会社の建物ごと契約し、利用者が SSO の札で入る設計図。

Claudeを会社で使うなら、個人のFree、Pro、Maxではなく、会社向けのTeamかEnterpriseで契約します。 Teamは2人から150人までで、営業を通さずカードで申し込めます。Enterpriseは20席からの年契約で、請求書で払いたいときは営業を通したEnterpriseにします。どちらも、入れた内容は初めからモデルの学習に使われず、SSOなどの管理の機能が付きます。

Claudeを作っているのは、アメリカのAnthropic(アンソロピック)です。2025年10月には東京にオフィスを開いています。

内容は、2026年10月26日に公式の料金頁、Enterpriseの頁、ヘルプのTeamプランの説明、TeamとEnterpriseの申し込み方、Enterpriseの席の買い方、役割と権限、SSOの設定、SSOを有効にする前の注意、日本の消費税のお知らせ、TeamとEnterpriseでのClaude Code、プライバシーセンターの商用の学習の説明と商用の保存期間、Anthropicの会社の頁と東京オフィスの発表と照らし合わせました。研修の節のAnthropicの講座はClaude Academyで確かめました。この記事は、管理者の画面での申し込みと設定の操作は確かめていません。

Claudeはどこの会社のAIか

Claudeは、Anthropicが開発し提供しているAIです。会社の頁では、Anthropicは公益法人(public benefit corporation)だと説明しています。著作権の表示は「Anthropic PBC」です。

日本では、2025年10月29日の東京オフィスの発表で、アジア太平洋で初めての拠点を東京に開いたと書かれています。発表には「Representative Director and President of Anthropic in Japan」(日本の代表取締役社長)として、Hidetoshi Tojoさんの名前があります。日本の法人の正式な名前や問い合わせの窓口は、読んだ公式の頁には書かれていませんでした。申し込みと問い合わせは、下で説明するclaude.aiの画面と、Enterpriseの頁の営業の窓口から行います。

会社で使うときの全体像

Claudeのプランは、個人向けと会社向けに分かれています。会社の情報を入れるなら、会社向けにするのが基本です。

比べること個人向け(Free、Pro、Max)会社向け(Team、Enterprise)
比べること契約の単位個人向け(Free、Pro、Max)1人ごと会社向け(Team、Enterprise)組織ごと。席を買って人に割り当てる
比べること当てはまる規約個人向け(Free、Pro、Max)消費者向けの利用規約会社向け(Team、Enterprise)商用の利用規約
比べること入れた内容の学習個人向け(Free、Pro、Max)自分で設定を選ぶ会社向け(Team、Enterprise)初めから使わない
比べること管理者の機能個人向け(Free、Pro、Max)なし会社向け(Team、Enterprise)請求の一括管理、SSO、役割、利用状況の分析など
比べること支払い個人向け(Free、Pro、Max)カード会社向け(Team、Enterprise)カード。EnterpriseはACHや請求書も

社員がそれぞれProを契約して経費で落とす形だと、請求も設定もばらばらになり、誰が何を入れているかを会社が見られません。学習の設定も一人ひとりに任せることになります。プラン別の学習と保存の違いは、次の記事で詳しく比べています。

関連記事安全と会社での利用Claudeに学習させない設定とプラン比較|オプトアウトの手順と保存期間Claudeに会話やコードを学習させない設定を、個人向け(Free、Pro、Max)、Team、Enterprise、API、Claude Codeに分けて説明します。オプトアウトの手順、保存期間、DPA、ChatGPTとの違いを公式の説明で確かめました。

TeamとEnterpriseの違い

料金頁とTeamプランの説明の内容は次の通りです。金額は米ドルの税抜です。

比べることTeamEnterprise
比べること人数Team2人から150人Enterprise20席から(営業を通すと50席から)
比べること料金Team標準席 月$25(年払いなら月$20)、Premium席 月$125(年払いなら月$100)Enterprise1席 月$20の年払いと、使った分をAPIの単価で
比べること払い方Team月払いか年払い。カードEnterprise年払いのみ。カード、ACH、営業を通せば請求書
比べることClaude Code、CoworkTeam全員に含まれるEnterprise全員に含まれる
比べることSSO、ドメインの確認、JITでの自動登録Team○Enterprise○
比べることSCIM、監査ログ、Compliance APITeamなしEnterprise○
比べること保存期間の設定TeamなしEnterprise○
比べること独自の役割(カスタムロール)TeamなしEnterprise○
比べることClaude Security(ベータ)TeamなしEnterprise○
比べること入れた内容の学習Team初めから使わないEnterprise初めから使わない

Teamは、標準席とPremium席を混ぜて契約できます。よく使う人だけPremium席にし、ほかの人は標準席にする形です。150人を超えるなら、Enterpriseに移ります。

Enterpriseは、席の料金で使えるようになるだけで、使った量は別にAPIの単価で払う形です。TeamとEnterpriseでのClaude Codeによると、この形のEnterpriseには席ごとの使用量の上限がありません。Teamは席ごとに上限があり、超えたら管理者がusage creditsを有効にして続けます。

プランと料金の全体、個人向けとの比べ方は、次の記事にまとめています。

関連記事料金とプランClaudeとClaude Codeの料金とプラン比較|Pro月$20・Max・Team、無料で使える?ClaudeとClaude Codeの料金を2026年10月26日の公式情報で比較。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの月額とプランの中身、日本円、API従量課金の違い、トークン上限、支払いと解約、困ったときの直し方を解説。

法人契約の申し込み方と払い方

Teamの申し込み

Teamは、営業を通さずにclaude.aiの画面から申し込めます。料金と申し込みはclaude.ai/upgradeで確かめます。払い方はカードで、月払いか年払いを選びます。席は契約の途中でも買い足せます。

Enterpriseの申し込み

TeamとEnterpriseの申し込み方によると、Enterpriseには2つの申し込み方があり、機能と席の単価は同じです。

比べること自分で申し込む営業を通す
比べること申し込み先自分で申し込むclaude.ai/⁠create/⁠enterprise営業を通すAnthropicの営業
比べること最低の席数自分で申し込む20営業を通す50
比べること払い方自分で申し込むカード、ACH(米国の銀行振込)営業を通すカード、ACH、請求書
比べること通貨自分で申し込む米ドルのみ営業を通す米ドル以外も選べる
比べること使った分の払い方自分で申し込む先にクレジットを買う営業を通す月ごとに後から払う

請求書で払いたい、米ドル以外で払いたい、専任の担当者がほしい、のどれかなら、営業を通す申し込みになります。Enterpriseの頁の「Chat with buying specialist」から相談できます。AWS Marketplaceからも申し込めると、同じヘルプに書かれています。料金頁の比較表では、AWS Marketplaceは営業を通すEnterpriseの欄だけに付いています。

席は年の途中でも足せ、残りの期間の分を日割りで払います。席の買い方の説明によると、自分で申し込んだ場合は、年の途中で席を減らせず、減らすのは更新のときです。メンバーを外しても席は空くだけで、請求は変わりません。1つの席は名前のある1人のもので、何人かで使い回すことはできません。

請求書払いと消費税

TeamとEnterpriseを自分で申し込む場合、請求書払い(掛け払い)はありません。料金頁でも、請求書での支払いは営業を通したEnterpriseだけです。営業を通した場合も、1回の請求が$50,000以上なら、払い方は銀行振込だけになります。

日本の会社には、消費税のお知らせの通り、2026年4月1日からすべてのプランの料金に10%の消費税がかかっています。Anthropicの適格請求書の登録番号はT7700150134388で、国税庁の公表サイトで確かめられます。請求の通貨はそのままで、消費税の額だけが日本円で適格請求書に載ります。役割と権限によると、請求書を見て払えるのはOwnerとPrimary Ownerです。

代理店経由の契約

読んだ公式の頁には、日本の販売代理店の一覧や、代理店を通す申し込み方は書かれていませんでした。公式に書かれている窓口は、claude.aiでの申し込み、Anthropicの営業、AWS Marketplaceの3つです。代理店から買う場合は、どの契約(Team、Enterprise、またはAPI)をどの規約で結ぶのかを、契約の前に確かめます。

組織の設定(SSO、ドメイン、役割)

役割

役割と権限によると、TeamとEnterpriseには次の役割があります。

役割できること
役割Userできることチャットとプロジェクトを使う
役割Adminできることメンバーを招く、外す。Enterpriseでは利用状況の分析も見る
役割OwnerできることAdminのことに加えて、AdminやOwnerを招く、役割を変える、請求と席を扱う、コネクタなどの機能を有効にする、SSOを管理する
役割Primary Ownerできること組織に1人だけ。Ownerのことに加えて、データの書き出しとPrimary Ownerの引き継ぎを依頼する

Primary Ownerも席を1つ使います。Enterpriseでは、決まった役割に加えて、グループごとに独自の役割を作れます。

SSOとドメイン

SSOの設定によると、SSOはTeamとEnterpriseで使え、設定できるのはOwnerかPrimary Ownerです。流れは次の通りです。

  1. 組織の設定の「Organization and access」で、会社のドメインを足す
  2. 出てきたanthropic-domain-verification-で始まる値を、DNSのTXTレコードに入れる(反映には最大24から48時間)
  3. Okta、Entra ID、Googleなどの認証の仕組み(IdP)をSAMLかOpenID Connectでつなぐ
  4. SSOを必須にするかを決める。必須にするなら「Require SSO for Claude」をオンにする
  5. メンバーの登録の仕方を選ぶ。招待のみ(初期設定)、初めてログインしたときに作るJIT、IdPと同期するSCIM(Enterpriseのみ)

ドメインを確認すると「Restrict organization creation」で、会社のメールアドレスで新しい組織や個人のアカウントを作れないようにできます。料金頁の比較表では、この組織づくりの制限はTeamとEnterpriseの両方にあります。これとは別の「Domain capture」(ドメインキャプチャ)は、料金頁の比較表ではEnterpriseだけの機能ですが、Teamプランの説明には「SSO and domain capture」と書かれていて、食い違っています。Teamで使えるかは、申し込み前に画面か営業で確かめます。

SSOを有効にする前の注意には、次のことが書かれています。

  • 会社のメールアドレスで作られた個人のFree、Pro、Maxのアカウントは、ドメインを確認しても消えない
  • SSOを必須にすると、SSOに入っていない人は、そのアカウントに入れなくなる。消えはしないが開けなくなるので、先に会話を書き出してもらう
  • 会社のドメインにつながるアカウントは「Domain memberships」でCSVかJSONで見られる

またSSOの設定には、SSOを必須にしたまま証明書(SAML)やclient secret(OpenID Connect)が切れると、組織の誰も入れなくなると書かれています。そのときはOwnerかPrimary Ownerのアカウントからサポートに連絡します。期限を先に控えておきます。

会社のデータの扱い

Team、Enterprise、APIのような商用の契約では、商用の学習の説明に、チャットやコーディングの作業をモデルの学習に使わないと書かれています。例外は、親指のボタンなどで自分からフィードバックを送った場合と、Development Partner Programのように自分から参加した場合です。

商用の保存期間によると、TeamとEnterpriseの会話は、続けて使えるように製品の中に残ります。削除した会話は、履歴からすぐ消え、30日以内に裏側の保存からも消えます。Enterpriseでは、保存期間を自社で決める設定(Custom data retention controls)があり、扱えるのはOwnerとPrimary Ownerです。

Enterpriseの頁には、SOC 2、ISO 27001への対応と、BAAを結んでHIPAAに沿った使い方ができることが書かれています。社員に何を入れてよいかの決め方は、次の記事で1枚のルールにしています。

関連記事安全と会社での利用シャドーAIとは?禁止せずに守る、会社の生成AI利用ルール1枚シャドーAIとは何か、禁止がうまくいかない理由、情報の3区分・承認した道具と契約・入れないもの・聞く人を1枚にまとめるルールの雛形。Claude TeamやClaude Codeのデータの扱いも公式の説明で整理します。

導入の進め方

小さく始めて、確かめてから広げる順番が安全です。

  1. 使う部署と仕事を決め、入れてよい情報と入れない情報を分ける
  2. 人数と払い方からプランを選ぶ。カードでよく150人までならTeam、請求書や監査ログが要るならEnterprise
  3. 申し込み、ドメインを確認し、SSOをつなぐ。最初は招待のみかJITで始める
  4. 役割を決める。請求を扱うOwnerと、メンバーを扱うAdminを分ける
  5. コネクタやClaude Codeなど、使わせる機能を組織の設定で決める
  6. 数人から数十人で2週間から4週間試し、使い方と困りごとを集める
  7. ルールと研修を用意してから、全社に広げる

社員の困りごとを先に集め、ルールと使い方の研修を一緒に用意すると、個人のアカウントに戻る人が減ります。

企業での使われ方

東京オフィスの発表では、日本の会社の例として、楽天が自律的なコーディングに、野村総合研究所が文書の分析に、パナソニックが業務と製品にClaudeを使っていると紹介されています。

社内の仕事でよく使われるのは、文書の下書きと要約、資料や表の作成、社内の資料の検索、コードを書く仕事です。仕事を任せて、あとで結果を受け取る使い方ができるCoworkも、Teamの席に含まれます。

関連記事Cowork と OfficeClaude Coworkとは?使い方・料金・できることを公式情報で解説Claude Coworkとは何かを公式情報で解説。できること、職種ごとの頼み方、料金とプラン、始め方、確認のモード、定期タスク、よくある失敗、Claude Codeとの違いまでまとめます。

研修と学び方

Anthropicは、学習サイトのacademy.claude.comで無料の講座を出しています。2026年10月26日に見たときは、トップの「Develop AI Fluency」の欄に、AIとの協働の考え方(AI Fluency)、AIにできることとできないこと、人とエージェントのチームの組み方(ベータ)の3つの講座が並び、どれも英語でした。

日本語で、自社の仕事に合わせて手を動かしながら学ぶなら、外部の研修を使う方法があります。当社(BlueAI)は、Claude Codeを使うハンズオンの法人研修を、エンジニア向けと非エンジニア向けに用意しています。内容と申し込みは法人向けサービスにまとめています。

Claude Codeを会社で使う場合

Claude Codeは、TeamとEnterpriseの席に含まれます。社員は、ターミナルでclaudeを動かし、「Claude account with subscription」を選んで会社の組織でログインします。VS CodeやJetBrainsの拡張も同じアカウントで使えます。

チャットと違い、Claude Codeは社員のパソコンでファイルを読み、コマンドを動かします。そのため、権限、sandbox、利用者が変えられない管理設定を、配る前に決めておく必要があります。法人での入れ方は次の記事で説明しています。

関連記事安全と会社での利用Claude Codeの活用事例と法人導入ガイド|研修・セキュリティ・規約までClaude Codeの活用事例と法人導入の手順を解説。楽天・マネーフォワード・Pictetの公式事例、プラン選定、権限とsandbox、情報漏洩対策、研修・講座の選び方、利用規約、全社展開チェックリストまでまとめました。

チームでの権限、費用、品質の見方は、次の記事にまとめています。

関連記事安全と会社での利用Claude Codeのチーム運用|権限・費用・品質を管理する実践ガイドClaude Codeをチームで運用するための実務設計。利用目的、データ、権限、品質、費用、監査のルールと、2〜4週間の導入手順をチェックリストで解説します。

導入でよくある困りごと

  • 請求書で払いたい 自分で申し込むTeamとEnterpriseはカードかACHだけです。請求書が要るなら、営業を通したEnterprise(50席から)にします
  • 人数が少なくてEnterpriseに届かない Teamは2人から使えます。SCIMや監査ログが要るほどでなければ、まずTeamで始めます
  • 社員がすでに個人のアカウントを使っている 会社のメールアドレスで作った個人のアカウントは、ドメインの確認だけでは消えません。SSOを必須にする前に会話を書き出してもらい、会社の組織に招きます
  • 席を減らしたい Enterpriseを自分で申し込んだ場合、席を減らせるのは更新のときです。最初の席数は試してから決めます
  • 使いすぎが心配 Teamには、組織と人ごとに利用額の上限を決める機能があります

よくある質問

Claudeはどこの会社が開発していますか?

アメリカのAnthropicです。2025年10月に東京オフィスを開き、公式の発表に日本の代表取締役社長としてHidetoshi Tojoさんの名前があります。日本の法人の正式な名前は、読んだ公式の頁には書かれていませんでした。

個人契約から法人契約へ切り替えられますか?

TeamやEnterpriseは組織として別に申し込み、メンバーを招く形です。会社のメールアドレスで作った個人のアカウントは残り、両方に入っている人はプロフィールのアイコンから切り替えられます。

一人で会社を経営している場合も法人契約できますか?

Teamは最低2人からなので、1人ではTeamを契約できません。1人ならProかMaxを使うことになり、その場合は消費者向けの規約が当てはまります。学習の設定を自分でオフにして使います。

Claudeは請求書払いにできますか?

請求書で払えるのは、営業を通したEnterpriseだけです。Teamはカード、自分で申し込むEnterpriseはカードかACHで払います。2026年4月1日からは10%の消費税がかかり、適格請求書が出ます。

TeamとEnterpriseはどちらを選べばよいですか?

150人まででカード払いでよく、SSOと一括の請求があれば足りるならTeamです。SCIM、監査ログ、保存期間の設定、請求書払いが要るならEnterpriseです。