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安全と会社での利用

Claude Securityとは?使い方・費用・プラグインの違い

要点この記事の答え
  1. Claudeがコードの脆弱性を探し、直し方まで出します。
  2. 見張り続けるのはEnterprise向けのClaude Securityです。
  3. Claude Codeではプラグインを入れて自分で回します。
漏斗の上に山になった脆弱性の候補を別のエージェントのふるいが確かめ、下の口から落ちた1枚のパッチを利用者が受け取って読み、git applyで当てる図。

Claude Securityは、Claudeがコードを読んで脆弱性を探し、見つけたものを確かめ、直し方の案まで出すAnthropicのセキュリティの機能です。 名前が同じものが2つあります。リポジトリをつなぐと見張り続けてくれるclaude.aiの「Claude Security」(Enterpriseプラン、公開ベータ)と、自分のClaude Codeの中で動かす「Claude Securityプラグイン」(Claude Codeを使う人ならベータで使える)です。

費用は、どちらも使った分のトークンだけです。Enterprise向けのClaude Securityには別の利用料はなく、2026年12月31日までの使用分に、月25,000ドルまでの無料のクレジットが2か月付きます。プラグインはClaude Codeのプランの使用量か、APIの料金に数えられます。

内容は、2026年10月25日に公式の継続スキャンの発表(2026年10月21日)、Claude Securityの使い方(ヘルプ)、製品頁、Claude Securityプラグインの説明と照らし合わせました。この記事は、Enterpriseのアカウントでの画面の確認と、プラグインでの実際のスキャンはしていません。

2つのClaude Securityの違い

Claude Security(claude.ai)Claude Securityプラグイン(Claude Code)
どこで動くかClaude Security(claude.ai)Anthropicのクラウド(claude.ai/⁠security)Claude Securityプラグイン(Claude Code)自分のClaude Codeのセッションの中
使えるプランClaude Security(claude.ai)Enterpriseプラン(公開ベータ)Claude Securityプラグイン(Claude Code)有料プラン、AnthropicのAPI、Amazon BedrockなどのクラウドのClaude(ベータ)
スキャンの始まり方Claude Security(claude.ai)最初に深く1回スキャンし、そのあとはコードの変化に合わせて自動で続けるClaude Securityプラグイン(Claude Code)自分で/claude-securityを動かしたときだけ
モデルClaude Security(claude.ai)Claude Mythosを含むモデルClaude Securityプラグイン(Claude Code)自分のClaude Codeで使えるモデル
見つけたものの管理Claude Security(claude.ai)直ったら自動で「直った」にし、また見つかれば開き直すClaude Securityプラグイン(Claude Code)リポジトリの中に報告書のフォルダを書き出す
直し方Claude Security(claude.ai)「Fix」からClaude Codeを開いて直すClaude Securityプラグイン(Claude Code)確かめ済みのパッチをpatches/に書き出し、自分で当てる

プラグインの説明は、見張り続けてくれる仕組みや、Claude Mythosでのスキャンがほしいなら、Enterprise向けのClaude Securityを使うよう案内しています。逆に、Anthropicのクラウドにスキャンを任せられない会社(ゼロデータ保持が要る会社など)や、BedrockのようなクラウドからClaudeを使う会社のためにあるのがプラグインだと、ヘルプは説明しています。Enterprise向けのClaude Securityは、ゼロデータ保持に対応していません。

Claude Securityで見つかる脆弱性

ヘルプには、見つかるものの例として次の種類が並んでいます。

種類例
種類インジェクション例SQL、コマンド、コード、XSS、XXE、正規表現でのサービス停止(ReDoS)
種類パスとネットワーク例パストラバーサル、SSRF、オープンリダイレクト
種類認証とアクセス例ログインのすり抜け、権限の昇格、他人のデータが見えるIDOR、CSRF、競合状態
種類メモリの安全例バッファや整数のあふれ、解放済みのメモリの利用(主にC、C++、Rustのunsafe)
種類暗号例時間差からの漏れ、JWTのalg=none、MD5やSHA-⁠1などの弱い方式
種類逆シリアル化例信頼できないデータからのオブジェクトの組み立て(pickle、YAMLの読み込みなど)
種類プロトコルとエンコード例キャッシュの汚染、エンコードの食い違い

決まった型に当てはめて探す従来の道具と違い、ファイルやリポジトリをまたいでデータの流れを追い、業務のロジックまで読んで探す、と製品頁は説明しています。見つけたものは、報告される前に別の手順で確かめられ、誤報を減らす作りです。

深刻度は、Critical、High、Medium、Lowの4段階です。同じ種類の脆弱性でも、そのコードでどれだけ攻撃しやすいかで段階が変わります。たとえば、ログインなしでネットワークから誰でもコードを動かせるならCritical、ログインの後ろにあるSQLインジェクションで読み書きができるならHighです。

Enterprise向けClaude Securityの使い方

2026年10月21日の発表で、スキャンを毎回始めなくても、コードの変化に合わせて見張り続ける形になりました(発表の要点は更新デスクにまとめています)。始めるまでの流れは次のとおりです。

  1. 組織のオーナーが、管理の画面の「Organization settings」の「Claude Security」で有効にし、使える人を決める
  2. プロジェクトを作り、リポジトリをつなぐ(GitHub.comとGitHub Enterprise ServerはClaudeのGitHubアプリ、GitLabやBitbucketなどはリポジトリのアドレスと認証のトークン)
  3. リポジトリごとにブランチと範囲を選ぶ。1つのプロジェクトに8つまで入れられる
  4. Claudeがコードを読んで脅威モデルを書き、最初の深いスキャンを回す(大きさによって数分から数時間)
  5. そのあとはClaudeが新しいコミットを確かめ、変わったところを、危なさと複雑さに合わせて定期的にスキャンする。決まった時刻の予定はない

使うには、Enterpriseのプランに加えて、使う人ごとのプレミアムの席と、使った分の課金(usage credits)が有効になっている必要があります。

脅威モデルは自分たちで直せます。「このサービスは社内からしか届かない」「この危険は受け入れている」のように、コードから見えない事情をプロジェクトの「Knowledge」のタブに書くと、何を報告し、どの深刻度にするかに使われます。サービスどうしの関係も読めるので、「画面の側で確かめているはずの入力を、裏の側がそのまま信じている」ような、つなぎ目の問題も探せます。

見つけたものの「Fix」を押すと、Claude Codeが開いてその脆弱性を直します。クラウドのClaude Codeがない場合は、出てくる指示を自分のClaude Codeに貼ります。直したコードが入ると、Claude Securityが自動で「直った」にします。誤報なら「誤報」「受け入れた危険」「重複」として閉じられ、閉じたものは次のスキャンで出てきません。

ほかの道具とは、API、MCPのコネクタ、Webhookでつなげます。APIのトークンは個人ごとに作り、作った人が見られる範囲だけを扱えます。新しく見つかったときにSlackやJiraに知らせることもできます。プロジェクトは、Full(設定まで)、Triage(見つけたものの処理まで)、View(見るだけ)の役割で人に共有します。

Claude Securityプラグインの使い方

プラグインは、自分のClaude Codeの中で、何人ものClaudeのエージェントが手分けしてスキャンする仕組みです。構成を調べ、脅威モデルを作り、脆弱性を探し、見つけたものを別のエージェントが確かめてから報告書を書きます。

入れる前に要るもの

  • 有料プラン、AnthropicのAPI、またはAmazon Bedrock、Google CloudのAgent Platform、Microsoft FoundryのどれかでClaude Codeを使っていること。Proでは/configの「Dynamic workflows」をオンにする
  • Python 3.9以降(python3 --versionで確かめる)。追加で入るものはない
  • Linux、macOS、Windowsのどれか
  • 変更だけのスキャンとパッチ作りにはGit

入れ方とスキャン

ターミナルでClaude Codeを起動し、次のコマンドで公式のマーケットプレイスから入れます。VS Codeとデスクトップアプリでは、プラグインの画面から入れます。

テキスト
/plugin install claude-security@claude-plugins-official

入ったら、/claude-securityを動かして「Scan codebase」を選びます。リポジトリ全体か、APIや認証のような一部の範囲かを、ファイルの数とおおよその費用を見て選びます。スキャンは時間がかかり、トークンも多く使い、終わるまでClaude Codeを開いておく必要があるので、確かめてから始まる作りです。ブランチの差分、プルリクエスト、1つのコミットだけをスキャンすることもでき、/claude-security scan my branchのように頼めます。変更だけのスキャンが読むのはコミット済みの変更だけなので、作業中の変更はコミットするかstashしてから回すか、作業中のファイルも読む全体のスキャンを使います。

結果は、リポジトリの中のCLAUDE-SECURITY-<日時>/のフォルダに書き出されます。読む報告書(CLAUDE-SECURITY-RESULTS.md)、機械で読む形(JSONLとSARIF)、どのコミットをどの設定で調べたかの記録が入ります。フォルダには専用の.gitignoreが付いているので、うっかりコミットに入ることはありません。

パッチは自分で当てる

もう一度/claude-securityを動かして「Suggest patches」を選び、直したい見つけたものを選びます。パッチはリポジトリの写しの上で作られ、作ったのとは別のエージェントが、テストを回して確かめます。「その1件を直している」「新しい脆弱性を入れていない」「ほかの動きを変えていない」の3つを言い切れたものだけがパッチになり、言い切れないものは理由のメモになります。

パッチが自動で当てられることはありません。git applyで1件ずつ当て、1件ごとに別のプルリクエストにするよう、公式の説明は勧めています。

コマンド
git apply CLAUDE-SECURITY-<timestamp>/patches/F1.patch

スキャンは毎回同じ結果になるとは限りません。同じコードを2回調べても、見つかるものが変わることがあるので、定期的に回すよう案内されています。

費用

Claude Security(Enterprise)Claude Securityプラグイン
料金Claude Security(Enterprise)使ったトークンの分だけ。別の利用料はないClaude SecurityプラグインClaude Codeのプランの使用量、またはAPIの料金に数える
かかる作業Claude Security(Enterprise)スキャン、脅威モデルの作成、プロジェクトのチャット、直ったかの確認Claude Securityプラグインスキャンとパッチ作り(多くのトークンを使う)
上限の決め方Claude Security(Enterprise)Claude Security専用の使う額の上限を設定できるClaude SecurityプラグインClaude Codeのプランの上限と同じ

Enterprise向けには、新しいClaude Securityの提供に合わせた特典があります。対象のEnterpriseの組織には、続く2か月の各月に25,000ドルまでの無料のクレジットが付き、申し込みは要りません。すでにEnterpriseの組織は2026年10月21日から数え、2026年12月31日(UTC)で終わります。2026年11月1日より後に契約した組織は、2か月まるごとは使えません。使い切れなかった分は翌月に持ち越せず、以前の版で作ったプロジェクトは移すまで対象外です。

Claude Codeのプランの使用量の上限は、次の記事で説明しています。

関連記事料金とプランClaude Codeの使用量の確認方法と制限のリセット|/usage・ステータスライン・上限に当たったときの対処Claude Codeの使用量の確認方法を、/usage、/status、ステータスライン、デスクトップアプリ、claude.aiの画面ごとに解説。5時間と週の制限がいつリセットされるか、上限に当たったときの表示と対処、自動で再開する待ち方、使う量を減らすコツまで。

ほかのセキュリティの道具との使い分け

Claude Codeには、ほかにもコードの安全を見る道具があります。プラグインの説明では、次のように重ねて使う形を示しています。

いつ道具何を見るか
いつ書いている最中道具security guidanceプラグイン何を見るかClaudeが書くコードのよくある脆弱性を、その場で直す
いつ頼んだとき(1回)道具/security-review何を見るかいまのブランチを1回見る
いつ頼んだとき(深く)道具Claude Securityプラグイン何を見るかリポジトリや差分を何人ものエージェントで調べ、確かめた結果とパッチを出す
いつプルリクエスト道具Code Review(TeamとEnterprise)何を見るかコードベース全体を読んだうえで、正しさと安全を見る
いつ見張り続ける道具Claude Security(Enterprise)何を見るかつないだリポジトリをクラウドで調べ続ける
いつCI道具いま使っている静的解析や依存関係のスキャン何を見るか言語ごとの決まり、部品の脆弱性、社内の決まり

どれも、いま使っている静的解析や依存関係のスキャンの代わりではなく、横に並べて使うものです。Claudeは間違えることがあるので、出てきたパッチは、とくに大事な仕組みでは必ず人が読んでから当てます。

Claude Code自体を安全に使う設定(権限、sandbox、機密ファイルの拒否)は、次の記事にまとめています。

関連記事安全と会社での利用Claude Codeのセキュリティ設定|権限・sandbox・法人運用【2026年版】Claude Codeを安全に使うためのpermissions、sandbox、機密ファイル拒否、ネットワーク制御、managed settings、データ保持、監査を公式仕様で解説。

Claude Codeに入れるプラグインの選び方と、入れる前に確かめることは、次の記事で説明しています。

関連記事広げるClaude Codeのプラグインとは?使い方と入れ方Claude Codeのプラグインの使い方を公式情報で解説。スキルやMCPを手で入れるのとの違い、/pluginでの入れ方とスコープ、無効化・更新・削除、公式マーケットプレイスのおすすめ、入れる前の安全確認、自作の入口までまとめます。

使う前に決めておくこと

  • スキャンしてよいのは、自分か自分の会社が持っていて、調べる権利のあるコードだけです。ヘルプの利用の範囲に、ほかの人のコードやオープンソースのプロジェクトを調べないことが書かれています
  • Enterprise向けのClaude Securityはゼロデータ保持に対応していません。ゼロデータ保持が要るなら、プラグインを使います
  • GitHub Enterprise Serverや自社のGitサーバーをつなぐなら、Anthropicの接続元のIPアドレスを許可しておく必要があります
  • 見つけたものを誰が見て、誰が閉じるかを決めておきます。見るだけの人にはView、処理する人にはTriageを渡します

よくある質問

Claude Securityは無料で使えますか?

無料のプランはありません。Enterprise向けは使った分のトークンの料金で、2026年12月31日までは月25,000ドルまでの無料のクレジットが2か月付きます。プラグインはClaude Codeのプランの使用量に数えられます。

Claude SecurityはProやMaxのプランでも使えますか?

claude.aiで見張り続けるClaude SecurityはEnterpriseだけです。Claude Codeのプラグインは、ProやMaxを含む有料プランで使えます(ベータ)。Proでは/configで「Dynamic workflows」をオンにします。

Claude Securityプラグインの入れ方は?

Claude Codeで/plugin install claude-security@claude-plugins-officialを実行します。入ったら/claude-securityでスキャンを始めます。Python 3.9以降が要ります。

/security-reviewとClaude Securityプラグインの違いは?

/security-reviewは、いまのブランチを1回見るコマンドです。プラグインは、何人ものエージェントで深く調べ、別のエージェントが確かめた結果と、確かめ済みのパッチを出します。

見つかった脆弱性は自動で直りますか?

自動では直りません。プラグインのパッチは自分でgit applyで当て、Enterprise向けは「Fix」からClaude Codeで直します。どちらも人が読んでから当てる前提です。